すでにバルク版が流通している2次キャッシュ512KB搭載の“サーバ版Tualatin”PentiumIII-Sのリテールボックスがアキバに現れた。すでに2次キャッシュ256KB搭載の“デスクトップ版Tualatin”ことPentiumIII-1.13AGHzは先週登場しているが、これに引き続いての登場となる。
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512KBの2次キャッシュを搭載。もちろんパッケージはFC-PGA2で、IHSを装備している |
今回店頭に並んだPentiumIII-Sの動作クロックは1.13GHz。コア電圧は1.45Vとなっている点を見る限り、バルク版と同じものであると考えていい。S-Specは“SL5LV”となっている。気になるパッケージの違いだが、デスクトップ版の1.13AGHzと比べるとクロック表記やCPUの概要を記したコメント、そしてパッケージ裏面に下記のような違いがある。
1.13GHzの表記がPentiumIII-Sでは「1.13GHz-S」となっていて“S”が小さく表記されている(左)。一方、先週登場したデスクトップ版は「1.13AGHz」であり、“A”が大きく表記されている(右)
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“PentiumIII Processor”ロゴ下のコメントがデスクトップ版では“PC Applications”となっている(下)が、PentiumIII-Sでは“Server Applications”へ変更されている(上) |
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PentiumIII-Sのパッケージ表面右下には“Supports Dual Processor”の文字が印刷されている |
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パッケージ裏面の仕様一覧における違いは最下部のみ。PentiumIII-1.13AGHzが“Supports Uni-Processing Only”なのに対し、PentiumIII-S-1.13GHzでは“Supports Dual Processing” |
入荷した高速電脳では4万6800円で販売中だ。これはバルク版登場時よりも安価となっている。数量は少量で「アキバに出回った数は極めて少ない」(同店)とのことのため、3連休初日の段階で早々にアキバ中から姿を消す可能性もある。
PentiumIII-1.2GHzがこっそり登場…
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PentiumIII-1.2GHz |
また、すでに一部のショップでは展示や動作デモを開始するなど、製品の存在が知られていた、2次キャッシュ256KB版のPentiumIII-1.2GHzリテールボックス品の販売も同じく高速電脳にて始まっている。1.2GHzは、リテールボックス版PentiumIIIの最高クロック。しかし、同店では店頭に並んでおらず、ポップも張り出していない。価格も非公開で、「店員に申し付けてもらえれば販売する」のだという。なんともアヤしげな販売形態である。ちなみに価格はおおよそ4万2000円前後。
なお、アキバの某ショップでも高速電脳と同じような条件でPentiumIII-1.2GHzの販売を開始している。1.2GHzが欲しい人は、店員に「売ってますか?」と尋ねて回ってみよう。“当たり”のショップだった場合、こっそり店の奥から持ってきてくれるかも?!
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S-Specは、先にOVERTOPで展示されていたものと同じく“SL5GN” |
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【取材協力】