このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

ハードウェア

これで解決! Linux 100の疑問―その2

2001年08月27日 04時31分更新

文● Linux magazine編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Q:ハードディスクのRAID対応は?

A:COMPAQ SMART2やMylex DAC960といったRAID専用コントローラを使うことができます。 カーネル2.2からソフトウェアRAIDが実用的に動作するようになりました。ソフトウェアRAIDを実現するためには、RAID toolsユーティリティをFTPサイトから手に入れる必要があります。 

なお、RAIDサブシステムのように、ホスト側からは1台のハードディスクドライブに見せるタイプのものは、そのままでもちろん使えます。

Q:USBデバイスは使えますか?

A:LinuxのUSBサポートは、バージョン2.2.7からカーネルのソースに含まれるようになりました。しかし、USB接続のマウスとキーボードをサポートするためのコードは含まれていますが、カーネルのコンパイル時のオプションがコメントアウトされているのを見ればわかる ように、現時点では開発途上であり、一般ユーザーが使えるレベルではありません。

しかし、自分でカーネルをコンパイルしてUSBマウスを実際に使っているユーザーもいるようです。開発系カーネル2.3系では、USB接続のデジカメやプリンタ、ZIPドライブなどのストレージデバイスをサポートするためのコードなどが追加されています。USBデバイスはカーネル2.4が正式にアナウンスされるまで待ったほうがよいでしょう。

LinuxのUSBサポートに関する情報は「Linux USB」(http://www.linux-usb.org/)を参照してください。

Q:IrDAは使えますか?

A:IrDA(赤外線ポート)のサポートは、2.2系カーネルから含まれるようになっています。シリアルポートのエミュレーションを行うプロトコルであるIrCOMMは安定して動作しているようです。IrCOMMを使うと、IrDA対応のISDN公衆電話やIrDAポートが装備されている携帯電話とやり取りができるようになります。また、IrDAのプロトコルの一つであるIrOBEXを使うことで、PalmIIIとデータ交換ができるようになるとドキュメントに記述があります。詳しくは「The Linux IrDA Project」(http://www.cs.uit.no/linux-irda/)を参照してください。

Q:MOドライブを接続したいのですが

A:SCSI接続のMOドライブを使うことができます。ただし、540Mバイト以下のMOと640Mバイト以上のMOでは、物理フォーマットが異なっているために、注意しなければいけないことがあります。

物理的なセクタサイズが、540MバイトまでのMOでは512バイトだったの対して、640Mバイト以上のMOでは2048バイトに変更されています。そのため、カーネル2.0系を使っているディストリビューションでは、カーネルにパッチを当てる必要があります。2.2系のカーネルでは問題ありません。

なお、MOではないですがDVD-RAMを使う場合にも、セクタサイズが2048バイトのため同様の注意が必要です。

カーネル2.0.x用の2048バイト/セクタ対応パッチについては、「640MB MO on Linux」のWebサイト(http://liniere.gen.u-tokyo.ac.jp/2048.html)を参照してください。

もちろん、Windows標準であるFATフォーマットのMOを読み書きすることもできますので、サイズが大きめのデータを交換する際には役に立つでしょう。

前へ 1 2 3 次へ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中