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Presario1200(1219JP)

Presario1200(1219JP)

2001年07月02日 21時37分更新

文● 岡本

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Presario1200(1219JP)

コンパックコンピュータ

オープンプライス
21万9800円(Compaq DirectPlus価格)

コンパックのホームユーザー向けPCブランド「Presario」のノートPCは、2001年夏モデルから、シンプルなA4ノート「1200シリーズ」に一本化された。その1200シリーズの目玉が、今回紹介するMobile Athlon 4-1GHzを搭載した「1219JP」だ。

最新のモバイル向けCPUを搭載する
実用的なA4ノート

動作モードの切り替えは、コントロールパネルの「電源の管理」から行なう。バッテリ使用時は3モードから選択可能だ。

 1219JPに搭載されるMobile Athlon 4-1GHzは、AMDから発表されたばかりの最新モバイル向けCPUの最上位版で、同じ1GHzのPentiumIIIと比べても、より高い処理能力を持っているだけでなく、「PowerNow!」と呼ばれるCPUの負荷によって動作クロックを自動的に変更し、一層の省電力化を図る機能が新たに装備されている。本機に付属するPowerNow!のユーティリティからは、ACアダプタ接続時、バッテリ利用時のそれぞれについて「ハイパフォーマンスモード」「自動モード」「バッテリ節電モード」のいずれかに設定できる。
 なお、公式な資料はないが、編集部での調査によれば、ハイパフォーマンスモードとバッテリ節電モードでは動作クロックがそれぞれ1GHzと500MHzに固定。自動モードでは、500MHz~1GHzの範囲において100MHz刻みで自動的にクロックを変更しているようだ。



高さは4mmとA4ノートの中でもかなり厚い方。コネクタ類はサウンドを除き、すべて本体背面に集められている。この中では、LANの標準搭載がやはりうれしいところだ。ただ、IEEE1394端子がないのは同クラスのライバルマシンに対して少々見劣る。

 本機のようなA4ノートの場合、バッテリ駆動時間よりもCPUクーラーの騒音や熱の問題が気になるだろう。1GHzで動作している場合は、本体背面に設置されたCPUファンがほぼ回りっぱなしになるが、このファンは静音設計されているのか、風切り音はほとんど気にならないレベルで、Mobile PentiumIIIノートなどと比べても静かな部類である。熱もほかのノートPCと比べて大差ない程度の温かさだ。この2点については、さほど心配をする必要はない。



本機に内蔵するのは8倍速書き込み対応のCD-RWドライブ。Presario1200シリーズの中では、エントリモデル「1200JP」の24倍速CD-ROMドライブを除き、他3モデルは同じスペックのドライブを内蔵する。

 CPU以外の主要スペックは、一般的なA4ノートにほぼ準じている。液晶はXGA(1024×768ドット)表示の14.1インチTFT、HDDは30GB、メモリは標準で128MBで、SO-DIMMソケットの64MB DIMMを256MB DIMMと交換することで、320MBまで増設できる。ただ、このメモリはノートPCでは珍しいPC133タイプなので注意したい。さらに8倍速書き込み対応のCD-RWドライブと3.5インチFDDを内蔵し、ビデオチップは「RAGE Mobility-M1」を採用している。
 また、ビデオ出力を始めとする各種コネクタ類はマシン背面に集められている。PCカードスロットが1基(TypeIII×1)なのが残念だが、その分LAN機能を標準で内蔵しており、ビジネスユーザーはもちろん、ADSL/CATVなどブロードバンド環境を自宅に導入しているユーザーにとってもうれしい点だろう。

 1200シリーズには、本機のほかにMobile Athlon 4-850MHz搭載の「1216JP」「1217JP」、Mobile Duron-800MHz搭載の「1210JP」の計4モデルが用意されている。下位3モデルの魅力は価格面で、CPU以外のスペックにさほど違いがない割に(1219JP以外はHDDが20GB、1210JPのみCD-ROMドライブを内蔵、1216JPと1217JPの違いはOffice XPの有無)、実売価格で1219JPの22万円前後に対し、1216JPは18万円前後、1217JPは20万円前後、1210JPにいたっては15万円前後からとなっている。高い処理能力が必要なユーザーな本機を選択すべきだが、1200シリーズのメインユーザーと考えられるインターネットの利用やデジタルカメラとの連携などが主用途のホームユーザーには、下位のモデルでも十分な性能を持っており、こちらがお勧めだ。



ドライブ類は左側面で、右側面にはバッテリの接続部と、PCカードスロット、オーディオ端子がある。なおPCカードスロットはTypeII/III×1である。
前方に張り出したスピーカのおかげもあって、パームレストが広く、打ちやすいキーボードだ。ただ、右クリックボタンが小さくなっている点は少々疑問である。右手親指をこのボタンの位置に固定すると、右手人差し指でのパッドの操作が行いづらい。
Presario1200(1219JP)の主なスペック
CPU Mobile Athlon 4-1GHz
メモリ 128MB
液晶 14.1インチTFT
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 30GB
CD-RW R8倍速/RW4倍速/CD24倍速
通信 モデム&LAN
サイズ 約310(W)×260(D)×45(H)mm
重量 約3.3kg
OS Windows Millennium Edition
オフィスアプリ

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