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キューブ型インテリアマシン自作編 ~予告編~

2001年06月21日 20時33分更新

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 昨年度のパソコンの出荷台数は世界で約1億3000万台、国内でも約1400万台にのぼるという。いまやパソコンはマニアのための計算機というよりも生活に必要な道具となりつつある。カタログスペックを追い求めるだけでなく、様々な用途、異なるニーズに合わせて個性的なマシンが存在しても良いだろう。今回は性能だけでは語れないコンセプトマシン、デザイン重視の独創的なマシンを製作してみたい。

■企画変更

 前回、いきおいで「液晶マルチモニタ製作」と予告してしまいましたが、詳しく調べてみると安価に調達できる材料では実用的なモニタの製作が困難なことが濃厚となってしまいました。液晶パネルのグレードを満足のいくレベルにまで上げていくと、市販品の液晶ディスプレイを買うのとあまり変わらない値段になってしまうのです。残念ながらこの企画は一旦中止して鋭意研究を続けることに(ごめんなさい)。
 代案として「5インチベイ内蔵アロマポット(マイナスイオン発生装置付き)」とか「5.1chスピーカー内蔵リスニングチェアー」など魅惑的なテーマが浮かびましたが、担当編集者より「そういう馬鹿っぽいのはダメ。もっと技術とアイデアで勝負しろ!!」とお叱りを受けてしまいました。当研究所としては真面目な研究テーマだと考えていたのですが全部ボツです(涙)。PCとエンターテイメント、さらにリラクゼーションの融合したこのテーマはきっと21世紀のコンピューティングに必須(たぶん)ですが、時代を先取りしすぎたということで諦めましょう。しかし、研究テーマがなくなってはこのコラムの存続が危ういです。早くも絶対絶命のピンチが到来か?

■Shuttle製「FV24」

「FV24」
Shuttle製「FV24」。対応CPUはCeleron(PPGA/FC-PGA)、Pentium3(FC-PGA)、CyrixIII。対応メモリはSDRAM(PC100/133)。拡張スロットはPCIバスが1本

 そんな個人的にピンチな状況に救世主のように現れたのが、今月発売されたばかりの超小型Socket370マザーボード「FV24」。以前「FE22」という170mm角の小型マザーボードを発売したShuttleの製品で、普通のATXマザーボードの約半分の190mm×175mmという面積に多くの機能を搭載したオールインワンのマザーボードだ。フォームファクターはFlexATX。オンボードでビデオ、サウンド、LAN、USBを搭載するほか、IEEE-1394、TV出力機能まで搭載する。FE22はチップセットにi810を採用していたが、このFV24はVIAのPL133(VT8604/VT82C686B)を採用している。このPL133はApollo Pro133AをベースにS3のSavage4相当のグラフィックコアを統合したVIA ProSavage PM133から外部AGPサポート機能を省いたものだ。ビデオメモリはシステムメモリの一部を使用するUMA方式で、4MB~32MBの間で容量を選択可能。オンボードIDEコントローラはUltraATA/100にも対応。またFSBや電圧の変更にも対応しており、超小型ながらマニアックな作りになっている。



I/O部分
FV24のI/Oパネル部。コネクタの配置は特殊だが、製品にはバックパネルが付属し普通のATXケースにも組み込み可能。その他IEEE-1394ケーブルが付属

 「これは使える!!」と思っていたところ、なぜか編集部よりこのFV24が送られてきた。「これはひょっとして何かのご褒美なのだろうか」と喜んで勝手に使い道を考えていたのだが、後から送られてきたメールによると「これを使って超小型マシンを自作しろ!」とのことだった。超小型マシンといわれても漠然としているが、確かにこれは面白そうだ。ただ小さいだけでは芸がないので、ここはひとつ強烈に個性的なマシンを自作することにしよう。



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