【続報】マイクロソフト、“Windows XP Reviewers Conference”で『Windows Messenger』などをデモ
2001年06月19日 23時10分更新
既報のとおり、米マイクロソフト社は米国時間の18日に、サンフランシスコ近郊でプレス向けセミナー“Windows XP Reviewers Conference”を開催し、報道関係者向けにさまざまなデモを行なった。
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グリーンのカラーリングのWindows XP |
同セミナーで、最も注目を集めたのは、『Windows Messenger』だ。
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『Windows Messenger』のコンソール画面 |
『Windows Messenger』は、既存の『MSN Messenger』や『NET Meeting』などの機能を統合し、ひとつのソフトウェアでインスタントメッセージング、音声通話、テレビ電話などが行なえる。マイクロソフトでは、Windows XPに標準搭載するだけでなくWhistler ServerやWindows CEなど、今後登場するすべてのWindows製品にも搭載するとしている。
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音声での通話画面。このようにミュートすることも可能 |
同社は『Windows Messenger』を.NET戦略の基幹技術のひとつと考えている。ただし、その分野をマイクロソフト製品だけで独占するわけではなく、Yahoo!やAOLなどが提供する同種の製品との相互接続を可能にすることを検討している。現時点ではSOAP(Simple Object Access Protocol)などはサポートしていないが、『Windows Messenger』はテレビ電話などの共通仕様SIP(Session Initiation Protocol)をサポートしており、将来的には他社製品とプロトコルなどの共通化、標準化を図っていく。
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PowerPointのデータを2台のパソコンで共有するデモ |
基調講演で音声通話やテレビ電話を実演したほか、セッションでは、ユーザー間でのPowerPointのデータやホワイトボードの共有などのデモが行なわれた。
“PC Experiences”
これまでマイクロソフトはWndows XPやOffice XPの“XP”について、ユーザーに素晴らしい“PC Experience”を実現すると説明してきたが、今回“PC Experiences”として、“Photos”、“Music”、“Video”、“Connected Home”、“Help & Support”、“Mobility”“Communication”の7つに分類した。
これらについてはそれぞれ、
“Photos”……プリントウィザードやウェブパブリッシング機能
“Music”……My Musicフォルダーでの整理やCD-R書き込み機能
“Video”……DVD再生機能など
“Connected Home”……ファイアーウォール機能やNAT(Network Address Transration)機能
“Help & Support”……システム復元機能など
“Mobility”……リモートデスクトップ機能やクリアータイプフォント
“Communication”……Windows Messenger
によってサポートし、今後さらに強化していくものと思われる。
