このページの本文へ

VAIO PCG-C1VJ

VAIO PCG-C1VJ

2000年11月20日 00時00分更新

文● 山崎

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

よりパワフルにより使いやすく進化したPCG-C1VJ

PCG-C1VJ本体左右側面
左側面にはAV出力、オーディオ、USB、外部モニタ、モデムの各ポートとジョグダイヤルを備える。i.LINK、PCカードスロット、メモリースティックスロットは右側面に。

 フルモデルチェンジを果たした「PCG-C1VJ」(以下C1VJ)はCPUに「Crusoe TM5600」を採用する。動作クロックは300~600MHz、動作電圧は1.3~1.6Vの範囲でリアルタイムに変化し、L2キャッシュを512KB内蔵する。Crusoeはチップセット(NorthBridge)をチップに内蔵しており、システムのバスクロックはチップセットに440ZXを搭載していた前モデル「PCG-C1XG」の66MHzから100MHzへ引き上げられている。メインメモリは標準で128MBをオンボードに搭載するが、CMSが16MBを利用するので、利用できるのは実質112MBということになる。また専用メモリスロットを1基装備しており、最大メモリ搭載量は192MBまで引き上げられた。ビデオチップも、もはや時代遅れの感がある「MagicMedia256AV」から、ATIの「RAGE Mobility-M1」に変更され、チップに内蔵されるビデオメモリも8MBへと増大している。液晶は従来どおり、ボディの形状に合わせた横長タイプの8.9インチTFT液晶を採用し、1024×480ドット/フルカラーという変則的な画面サイズも相変わらずだ。ただし仮想スクリーン機能を利用すれば、上下に288ドット分スクロールするものの1024×768ドット表示も利用できる。HDD容量は前モデルと同じく12GBとなる。



PCG-C1VJのキーボード
キーボードはピッチが17mm、ストロークが2mmとミニノートPCには似つかわしくないゆったりしたサイズが確保されている。この辺りのこだわりもVAIOらしさだ。

 C1シリーズのアイデンティティである液晶上部にビルトインされたCCDカメラ「MOTION EYE」はインターレースの41万画素1/6インチCCDから、プログレッシブタイプの35万画素1/6インチCCDへと変更された。画素数こそ減ってはいるものの、プログレッシブ化によって、得られる映像は以前よりもシャープな印象になった。もともとMOTION EYEはクオリティの高い高解像度な映像を記録するものではなく、名前が示すように“C1を持ち歩きながら気軽に撮影”した静止画や動画をメールに添付して友達に送ったり、Webページに貼り付けて友達に見せたりするためのものである。35万画素というスペックでもその用途には十分なものだ。



PCG-C1VJ底面のメモリースティックスロット
マジックゲート対応メモリスティックスロットを搭載するための苦労の後がうかがえる底面パネル。また上下のスリットが物語るように、このサイズのボディでは放熱対策も重要な問題だ。

 本体に装備するI/O類は、最近のVAIOで押し進められているレガシーフリーコンセプトにのっとり、赤外線通信ポートが省略されたものの、USB、i.LINK、外部モニタ出力端子などは従来どおり用意されている。さらに付属のケーブルでTVへの画像出力と音声出力が1つのポートから行える「AV出力端子」も追加され、MOTION EYEの映像をTVにスルーして表示したり、C1VJに保存しておいた動画を大画面TVで見たりといったことが簡単に楽しめるようになっている。またPCカードスロット(TypeII×1)に加え、著作権保護技術「マジックゲート」対応のメモリースティックスロットも新たに装備し、インターネットで配信される音楽データの活用の幅が広がっている。



PCG-C1VJと標準バッテリ
Office 2000がプリインストールされるビジネスパッケージモデルの「PCG-C1VJ/BP」には、PCカード接続のCD-ROMドライブが付属する。

 VAIOシリーズはハードウェアスペックの魅力もさることながら、豊富に揃ったオリジナルソフトウェアもそれに劣らぬユーザーへの訴求力だ。Windows Millennium Editionを採用するC1VJも、MOTION EYEで静止画/動画をキャプチャし、そのままメールソフトを起動して画像を添付して送信できるビジュアル・コミュニケーションのための「Smart Capture Ver.4.0」をはじめ、DVキャプチャ/編集の「DVgate Ver.2.2」、AVIやMPEG、WAVEなどのAVファイルを一元的に管理/再生する「Media Bar Ver.3.2」や動画編集の「MovieShaker Ver.1.2」、画像管理の「PictureGear Ver.5.0」、地図ビューアの「Navin' You Ver.4.6」など、VAIOならではのソフトがたっぷり用意されている。また、ハードウェアスペックが共通のビジネスパッケージモデル「PCG-C1VJ/BP」には、Office 2000 Personalもプリインストールされ、遊びのためだけでなく実用的にも利用できるだろう。



カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン