知ってるようで知らないテイクアウトメニュー「万かつサンド」!
秋葉原エリアで集中的にメシを食べ続けてはや10週間。取材対象の店には最低5回は足を運んでから取材を申し込むのはマス・コミとしては正しいが、生物学胃袋的および財布的にはどうかというスタイルにより、絶好調肥満化進行中のライター・矢部でございます。皆さま、あけおめ~(←いまさらですケド)。
万世のテイクアウト・サンドは4種類。「万かつサンド(480円)」「ボリューム万かつサンド(580円)」「ひれかつサンド(680円)」「ハンバーグサンド(480円)」だ |
さて、21世紀最初にご紹介いたしますのは、秋葉原最古(推定)の由緒正しきテイクアウト・メニュー【万かつサンド@肉の万世】。
「ノンノン、矢部っち。万世くらい名の知れたお店のメニューなら、断然オモテの名物に入るでしょ。セレクト間違ってるよ」
とチェックきびしいブラザーもなかにはいらっしゃるかと思いますが、ところがそうでもないんですよ。万世=ステーキ、しゃぶしゃぶ、ラーメンというイメージがあまりにもストロング過ぎて、秋葉原 万世本店1Fのデリカコーナーで(ア~ンド、アキハバラデパート1Fでひそかに)販売中の「万かつサンド」は、とくにPC系のパーソンズにとって意外なほど知られていなかったりする。
「万かつサンド」と「ボリューム万かつサンド」の違いは、ずばり肉の厚さ。通常の万かつが90g、ボリュームは120gと、重さで30gぶんの差があるのだ |
現にAkiba2GO!の某編集者(アンタ、最低月イチは万世でごはんを食べてるでしょうが!)でさえ「え、そんなのあるの!?」って感じだし、ためしに業界関係者含むアキバ系の知人友人たちに質問してみたのだけど、結果は多くが「???」とはてなマーク連発だった。まさしく知る人ぞ知る隠れたストリートフードなのだ……っていうか、大変です! 聞いた人全員が全員、万世に対して違う回答を返してきました!!
いわく、
「私、アキバのこの店(某有名大型店)で8年働いてますが「万かつサンド」は初耳ですね。B1Fにある「ラーメン万世」はよく利用してるんだけどなあ~」
いわく、
「万世橋という地名の由来は、じつは『「肉の万世」のド真ん前だから』らしい。そのせいか、「万かつサンド」は万世橋警察署も御用達らしいよ」
いわく、
「アソコをよく利用するヒトって、ファミリー層っていうか、平均年齢40歳くらいが多い感じがする。なんか理由があるのかな?」
いわく、
「万世ってステーキレストランの先駆けなんだって。東京人にとって、牛肉における心のふるさとはココなんだそうだ」
いわく、
「あたかもブルース・リー@死亡遊戯のごとく、上の階のレストランほど手ごわい(値段が高い)んだって……」
いわく、
「オレ、こないだ万世で携帯電話を買ったよ(!)。新鮮な生肉のすぐ真横で売ってた(!!)」
いわく、
「かつてマンガ化(!)されたことがあるというハナシ、どこかで耳にはさんだような気が」
知り合いにちょっと聞き込みしただけで、もう七不思議が大完成~。
その真偽はともかくとして、誰もが知っている超有名な存在でありながら、誰もが同じではないイメージを抱いている。コレって、実はものすごいことなんじゃないか? 万世ってホントはどんなお店なのか、どしてまたそうなっちゃったのか…。情報が錯綜し、さまざまな思惑が入り乱れるその中心に「万かつサンド」がある。このメニューに秘められたエピソードを正しく紐解けば、きっとすべての謎は解けるはず!
私も飲食業界のフォックス・モルダーと呼ばれた男(モノホンのX-FILESと違って女性パートナーはいませんが〈泣〉)。あっという間に解明してみせるぜ! さっそく万世にコンタクトを開始し、担当者へレッツ☆インタビューの運びになったのであった。さあ、The Truth Is Out Thereだよ、今回もまた!