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台湾SiS、Pentium IIIやTualatin向けのDDRメモリー対応チップセットを披露

2001年01月16日 21時42分更新

文● 編集部 佐々木千之

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台湾のSilicon Integrated Systems(SiS)社は16日、都内のホテルにおいて、DDRメモリーに対応したチップセット『SiS635』を報道関係者に公開した。Pentium III/Tualatin(※1)/Celeronをサポートする。製品発表自体は2000年の12月11日に台湾で行なわれた。発表後台湾を皮切りに中国、韓国、日本の順で巡回記者会見を行なっており、今回の東京が最後のもの。

※1 “Tualatin(テュアラティン)”は、0.13μmプロセス技術で製造されるPentium IIIのコードネーム。2001年後半に登場予定で、主にモバイル向け用途とみられるプロセッサー。Tualatinは米オレゴン州の都市の名前。

『SiS635』と『SiS735』
『SiS635』(左)と『SiS735』(右)

SiS635は、インテルのCeleron、Pentium III、Tualatinをサポートした、NorthBridgeとSouthBridgeを1つにした統合チップセット。グラフィック機能は内蔵されていない。同社の統合チップセットラインアップの最上位に位置づけられるもので、1000~1500ドル(約11万8000円~約17万7000円)程度のパフォーマンスPCマーケットがターゲットという。

SiS社のハンク・リー(Hank Lee)氏
SiS635/735について説明した、SiS社シニアテクニカルマーケティングエンジニアーのハンク・リー(Hank Lee)氏

SiS635の特徴はDDR266/200(PC2100/1600)メモリーのサポートと、チップ内部のNorthBridge-SouthBrige間を最大毎秒1.0GBでつなぐ“Multi-Threaded I/O Link(MuTIOL)”と呼ばれる高速バス技術を採用したこと。従来NorthBridgeとSouthBridgeは毎秒133MBのバンド幅を持つPCIバスによって接続されていたため、ボトルネックとなりつつあったが、このMuTIOL技術により、高速プロセッサーやグラフィックアクセラレーターの性能を発揮できるとしている。MuTIOL技術はそれぞれ毎秒133MBのバンド幅を持つチャンネルを8つ持ち、それぞれのチャンネルは並行してデータのやりとりができるというもの。

Multi-Threaded I/O Linkの説明図
Multi-Threaded I/O Linkの説明図
SiS635がサポートするI/Oなど
SiS635がサポートするI/Oなど(735はプロセッサーがAthlon/Duronに変更となる以外は同じ)

SiS635の主な仕様は以下の通り。

  • 66/100/133MHzのFSB
  • 100/133MHzメモリークロック(FSBとメモリークロックは同期または非同期設定可能)
  • DDR DIMM×3または、SDRAM DIMM×3、あるいはDDR DIMM×2とSDRAM DIMM×2のメモリースロットをサポート(最大容量は512MB×3)
  • AGP4x
  • Ultra ATA100/66/33のIDE×2チャンネル
  • PCIスロット×6
  • USB×6ポート(2チャンネル)
  • ネットワーク、オーディオ、モデム機能を内蔵
  • 677ピンのBGA(Ball Grid Array)パッケージ

12月の発表では、Pentium III、Celeron、Tualatin向けのSiS635と合わせ、AthlonとDuron向けの『SiS735』も発表されているが、今回公開されたのはSiS635のみでSiS735については紙の資料だけが配布された。SiS635とSiS735の違いはサポートするプロセッサーで、他の仕様は同じ。

SiS635と、同社の他のチップセットの位置づけ
SiS635と、同社の他のチップセットの位置づけ

出荷時期についてはSiS635は現在サンプル出荷中で、2月末から量産出荷予定、SiS735は1月中にサンプル出荷を開始し、3月末に量産出荷予定という。10000万個ロット時の価格はいずれも27ドル(約3180円)。

なお同社は現在、月産250万個(最大400万個)のチップ製造能力を持つ8インチウエハーの半導体製造工場を保有しているが、2000年の12月に台湾国内で12インチウエハーの製造が可能な新工場の建設に着手するなど、積極的な事業拡大策をとっている。従来の同社のチップセットはグラフィックス機能も内蔵した、低価格PCを主なターゲットとするものだったが、SiS635/735を加えることでラインアップを充実させ売り上げの拡大をねらう。

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