これまでの路線とはまったく違う、黄色基調の派手なパッケージ |
ASUSTeKは“CUSL2”シリーズや“A7V”シリーズなど数々のヒットを飛ばす台湾大手のマザーボードメーカーだ。そのASUSTeKからCUSL2シリーズの最新作“CUSL2-LS”が登場した。従来製品と同じく、今回も“LS”の意味は“LAN”と“SCSI”。ネットワークコントローラとSCSIコントローラを搭載しているわけで、ここまでならよくある機能拡張版マザーボードだ。ただし、CUSL2-LSはひと味違う。LSの機能が、同梱の専用カードで提供されているのである。
よって、CUSL2-LSのマザーボード自体はごく一般的な、長方形のATXフォームファクタを採用している。ポイントは、SCSI-3の68ピンコネクタを長くしたような専用のスロットに、付属のネットワーク+SCSIカードを挿す点だ。ASUSTeKはSocket7の時代にも「P55-T2P4」などで“メディアバス”と呼ばれる独自スロットを搭載したことがあるが、CUSL2-LSの専用スロットはこの再来? かもしれない。なお、この独自スロットを装備したため、「CUSL2」に比べ、PCIスロットが1本減って5本(うち1本はCNRスロットとシェア)になっている点は注意が必要だ。
ちなみに、専用カードに搭載されている“L”は10/100Base-TXに対応した3com製“3C920”。“S”はAdaptecの“AIC7899”で、Ultra160 SCSIをデュアルチャンネルで装備する。
PCIバスと互換性のない専用カード。発熱が若干心配だ |
価格は、入荷していた高速電脳で4万4800円。AdaptecのUltra160 SCSIカードと3comの100Base-TX対応NIC(Network Interface Card)をそれぞれ別途に購入することを考えれば妥当な価格と言えるだろう。もちろんSCSIケーブルなど付属品も充実している。
珍しいマザーボードが好きな人、普通のマザーボードに飽き足らなくなったコレクター系マニアの皆さん、いかが?
【取材協力】