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値上がりはじめたSDRAM

2000年11月25日 20時37分更新

文● KOGA(G&D MATRIX)

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 去年の10月から価格が下がり続けていたメモリも、とうとう底値に着いたようで、今週に入ってから値上げの傾向となっている。今年10月に9000円台だったPC100 SDRAM(128MB) CL=2も、先週の時点では通信販売も含め5000円を割るショップがあり、単純に計算してもここ1ヶ月は、週に500円ペースの大暴落だった。10月中旬に始まったこのメモリの暴落は、当初2週間程度で落ち着き、その後徐々に値上がり傾向になると思われていたが、結局そのまま下がり続け、2ヶ月もたたずにその価格はほぼ半分になってしまった。

 24日現在では、PC100 SDRAM(128MB) CL=2は最安値で6080円。ここ数日で1000円以上の値上げをしているショップも少なくないようで、既に仕入れ値が6000円台後半となっている。PC100 SDRAM(256MB) CL=2に関しては、今のところ値上げは緩やかで、最安値が1万3600円。今購入するならこちらの方が得かもしれない。今後の展開は不明で、去年と同様に代理店が足並みを揃えて値上げしているという事実もあるようだが、後述の理由もあり、今後さらに最安値を更新することはまずないだろう。



 この激しいメモリの値下がり、その後の急騰で、ユーザーは購入時期を決定することがより難しくなったことだろう。しかし、メモリの価格動向を追うことは、株式のそれを追うくらい難しいと言う人もいるように、容易なことではない。去年のメモリ暴落の教訓を活かせば、結局値上がり始めた時が「買い時」になるのではないだろうか。確かにこれは安易な考えのように思えるが、今回は去年の暴落時とは状況が違う。現在のSDRAM価格は、生産コスト、流通のバランスなどから、工業製品として最低のラインであるとする関係者もおり、今後DDR SDRAMやRDRAMなどへシフトしていくことを合わせて考えれば納得のいかない話でもない。SIMMの時のように、今後SDRAMの価格は上がり続け、市場から姿を消していくと考えれば、それは早計かもしれない。しかし、SDRAMがこれ以上最安値を更新する可能性は少ないのではないだろうか。



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