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しし座流星群をインターネットでライブ中継

1999年08月30日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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(株)メディア・アイ・コーポレーションと(株)五藤光学研究所は、11月17日から同18日にかけて極大を迎えるしし座流星群をインターネット上でライブ中継する、と発表した。

しし座流星群はテンペル・タットル彗星を母彗星とする流星群で、33年周期で大出現が見られることがある。昨年は前回出現から33年目に当たったため、極大日の夜には各地の観測スポットで車の大渋滞が起きるなど、社会的に注目されたが、予想されたほどの出現はなかった。今年も出現は予測されているが、予想極大時刻が11月18日午前8時(日本標準時)とアジア地域では観測条件が悪い。しかし昨年も極大時刻が予想より数時間早かったこともあり、日本で大出現が観測される可能性はある。

しし座流星群中継の準備サイトには現在、当日のイメージ画像が公開されている
しし座流星群中継の準備サイトには現在、当日のイメージ画像が公開されている



メディア・アイ・コーポレーションは、国内のプラネタリウム製造最大手の五藤光学研究所の技術者がスピンアウトして設立した企業で、マルチメディア分野や回路設計などを手がけている。今年8月11日にヨーロッパ一帯で観測された皆既日食のライブ中継も同社の試みだ。今回は、五藤光学研究所と“しし座流星群ライブ制作会議”を発足させ、中継を実施する。

11月17日午後9時から、翌18日午前5時までを予定。悪天の場合は中止し、実施日を再設定する。五藤光学研究所の八ヶ岳天体観測所に、イメージ・インテンシファイアー(光電子増倍管)を接続したビデオカメラを据え付け、輻射点付近を広角レンズで撮影。動画はRealPlayerを使ってストリーミング放送される。

一般の閲覧のほか、児童生徒らへの教育コンテンツとして提供するのが狙い。両社では「悪天候の地域や海外でも画像を利用してもらえれば」としている。

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