タッチUIを備えた独自端末をPalmが出展
Windows Mobile以外で目立ったのは、プライベートブースで披露されていたPalm社の「PRE」だ。コンパクトなデザインながらフルキーボードを持ち、動作もきびきびしていた。OSはLinuxで、その上に独自UIなどを作成したものという。
「カード」と呼ぶUIが特徴で、例えばメールソフトの場合「メッセージ一覧」と「メッセージ作成」といった個々のウインドウを、それぞれ別のカードとして扱える。カードはサムネイル化して横に並べられる。ウインドウを閉じたいときには、カードを指で跳ね上げると閉じるなど、タッチ操作を前提としたUIとなっている。
PREも全面タッチパネルの端末で、ボタン部分には触ったら光るLEDが埋め込まれている。液晶パネルの下の部分を横になぞると、LEDが点灯して指の動きを示したり、液晶パネルにタッチすると、その部分が白く光ってタッチしたことを明示するといった工夫がされている。充電器は電磁誘導を使った非接触タイプのものを採用する。
そのほかにも、ARM系の組み込みプロセッサーとLinuxを組み合わせた、Netbookのような製品がいくつか試作展示されていた。これらはスマートフォンではないが、低消費電力で長時間駆動が可能なARMプロセッサーにLinuxを組み合わせて、Atomプロセッサー搭載のNetbookと遜色がないインターネットアクセスが可能になる。海外ではLinuxを使ったNetbookも多く販売されているので、同じLinuxベースのNetbookとして、普及する可能性もありえる。