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Mobile World Congressに見る最新スマートフォン事情 Part2

2009年 世界の最新スマートフォンはこれだ

2009年02月20日 12時00分更新

文● 塩田紳二

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タッチUIを備えた独自端末をPalmが出展

 Windows Mobile以外で目立ったのは、プライベートブースで披露されていたPalm社の「PRE」だ。コンパクトなデザインながらフルキーボードを持ち、動作もきびきびしていた。OSはLinuxで、その上に独自UIなどを作成したものという。

Palmの「PRE」

Palmの「PRE」。デモではキビキビと動作していて、もたつき感もなく、スムーズに操作できた

 「カード」と呼ぶUIが特徴で、例えばメールソフトの場合「メッセージ一覧」と「メッセージ作成」といった個々のウインドウを、それぞれ別のカードとして扱える。カードはサムネイル化して横に並べられる。ウインドウを閉じたいときには、カードを指で跳ね上げると閉じるなど、タッチ操作を前提としたUIとなっている。

 PREも全面タッチパネルの端末で、ボタン部分には触ったら光るLEDが埋め込まれている。液晶パネルの下の部分を横になぞると、LEDが点灯して指の動きを示したり、液晶パネルにタッチすると、その部分が白く光ってタッチしたことを明示するといった工夫がされている。充電器は電磁誘導を使った非接触タイプのものを採用する。

 そのほかにも、ARM系の組み込みプロセッサーとLinuxを組み合わせた、Netbookのような製品がいくつか試作展示されていた。これらはスマートフォンではないが、低消費電力で長時間駆動が可能なARMプロセッサーにLinuxを組み合わせて、Atomプロセッサー搭載のNetbookと遜色がないインターネットアクセスが可能になる。海外ではLinuxを使ったNetbookも多く販売されているので、同じLinuxベースのNetbookとして、普及する可能性もありえる。


そのほかの気になるスマートフォン

HTC Cruse

回転するホイールを持つ「HTC Cruse」。ホイールを使って、アドレス帳に簡単にアクセス。携帯端末でのホイールは、もう少し見直されてもいいと思う

ZTE社のスマートフォン

ZTE社のスマートフォン。LinuxベースでTD-SCDMA(2010MHz)とGSMの通信規格に対応している。TD-SCDMAは、中国独自の3G規格で、CDMA方式と時分割多重(登りと下りを時間で切り替える)を組み合わせた方式。周波数利用で有利といわれている

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ちょっと変わったスライド式キーボード採用のi-mate「ULTIMATE9502」。遠隔操作でメモリーを消去する機能などを搭載

i-mate「ULTIMATE8502」

本体正面にキーボードを持つi-mate「ULTIMATE8502」。若干仕様が違うがULTIMATE9502とCPUなどが同じで、デザインが違うだけのモデルかモノバータイプのボディーは、スライド状態で画面の向きが変わることもなく、直接入力ができて便利

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