スペインバルセロナに開かれた、携帯電話関連展示会「GSMA Mobile World Congress」(MWC)。その展示会場では、多数の新型スマートフォンが出展されていた。その中から、注目の製品をピックアップしてみよう。
特に来場者の注目を集めていたのは、台湾のHTCが出展していたAndroid端末「HTC dream」(米国のT-Mobile G1)。また開催期間中にHTCは、キーボードなしのスマートフォン「HTC Magic」を発表した。これはdream同様に、小さなトラックボールを内蔵して、キーボードを持たない機種だ。EU圏では英Vodafoneが、春の発売を予定しているという。
また、2008年末に日本市場へ参入したi-Mate社のスマートフォンも気になる存在だ。会場で展示されていたのは、防水仕様の「810-F」。水鉄砲を持ったカウボーイ姿のお姉さんが、目の前で810-Fに水をかけるというパフォーマンスを見せていた。
また東芝の「TG01」も、小さいブースながら来場者を集めていた。TG01はQualcomm社の「Snapdragon」プロセッサー(QSD8250-1GHz)を採用したWindows Mobile端末で、独自のメニューソフトなどを搭載している。4.1インチのWVGA(800×480)を搭載、3G(HSDPA)、GSM(EDGE)などの通信方式に対応しながら、9.9mmという薄さを実現している。
Windows Mobileを搭載したマシンではあるが、LG電子の「GM730」は携帯電話のように使うことを重視して、メールやメニュー画面などは自社で開発している。横にスライドする5つの画面を備え、待ち受けやウィジェット、メディアなどを切り替えて使える。全面タッチパネルで液晶パネル下部のボタンも平面だが、ハプティック(触覚)技術を使い、タッチすると、振動してフィードバックを伝えるようになっている。