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あなたの街のフレッツ・スポットを活用しよう

2009年02月22日 01時19分更新

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フレッツ・スポットの利用料金は実質いくら?

 エリアの面から見ると魅力的なフレッツ・スポットだが、料金面や実際に利用する時の制限事項には少なからず課題がある。それは、(1)自宅で利用している固定ブロードバンドサービスによっては、結果的に料金が高くなってしまう点、(2)利用する端末が「フレッツ・スポット」に対応している必要がある点、そして、(3)登録した2台の機器でしか利用できず、登録の変更が有料である点の3点である。

 このうち、W-ZERO3シリーズで利用するだけなら(2)はさほど問題にならないが、(1)と(3)についてはユーザによってマイナス要素になるので、あらかじめ理解しておいた方がいいだろう。

 まずはじめに(1)の利用料金の話。フレッツ・スポットを利用するには、NTT東/西日本にあらかじめ申し込んでおき、なおかつ、フレッツ・スポットに対応したプロバイダにも加入する必要がある。

 自宅の固定ブロードバンド回線で、BフレッツやフレッツADSLなどのフレッツシリーズを利用している場合は、NTT東/西日本に支払うフレッツ・スポットの基本料金は月額840円。プロバイダに支払う料金は、Bフレッツ等でも同じプロバイダを利用しているなら、多くのプロバイダで加算料金なしで利用できるようだ。つまり、新たにフレッツ・スポットを利用する際に発生する追加コストは月額840円(契約料も無料)で済む。

 これに対して、自宅の固定ブロードバンド回線がYahoo! BBやイー・アクセスのADSLなどでフレッツ系のサービスを利用していない場合、フレッツ・スポットの基本料金は105円アップの月額945円(別途契約料が840円)になる。

 さらに、プロバイダに支払う料金も、フレッツ系のサービスを利用している場合とは異なってくる。例えば、ASAHIネットなら、フレッツ・スポットを利用するための事前申し込みは不要、利用した月のみ「フレッツ無線LAN対応サービス」の利用料として月額158円が課金がされる。このほかに基本接続コースの月額料金と各コースの月内の接続時間をオーバーした分が課金される。また、@niftyなら、@nifty ひかり one シリーズなどの固定ブロードバンド接続サービスを利用するコースで契約していれば、追加料金なしで利用可能だが、ダイヤルアップ系のスタンダードコースなどでは、そもそもフレッツ・スポットを利用することができない。

 このように、フレッツ系のサービスを利用していないと、フレッツ・スポットを利用する際のプロバイダ選びはなかなかに難しくなるわけだ。しかし、そんなときは新たにトリプレットゲートのワイヤレスゲートに加入するのがおすすめだ。ワイヤレスゲートの月額基本料(月額210円)に、フレッツ・スポットプロバイダー接続料(時間無制限で月額315円)を支払えば、プロバイダ側の支出は月額525円で済む。NTT東/西日本に支払う945円と合計すると、月額1470円でフレッツ・スポットを利用できることになる。


接続方法と端末の利用に制限あり

 次に上記(2)の話。フレッツ・スポットは、ほかの無線LANサービスとは接続方法が異なり、接続するには、PPPoE(PPP over Ethernet)方式を用いる。そのため、単に無線LAN機能を有し、Webブラウザを搭載する機器ならなんでも利用できる、ということにはならない。パソコンでWindows、Mac OSマシンならどちらが搭載されていても問題ないが、携帯ゲーム機やスマートフォンでは、はじめからPPPoEに対応しているか、接続ソフトをインストールしなければならない。Willcom 03などのWindows Mobile搭載スマートフォンは接続ソフトの「フレッツ・スポット接続ツール」が用意されており、これをインストールすることで利用可能となる。

 現在提供されているWindows Mobile用のフレッツ・スポット接続ツールは、Windows Mobile 6までの対応で、Windows Mobile 6.1を搭載するWillcom 03は動作確認機種になっていないが、筆者がテストしたところ特に問題なく動作するようだ。

 なお、契約時にサービスプランを「標準プラン」と「高セキュリティプラン」の2つから選択できるが、高セキュリティプランで利用できるのはパソコンだけで、スマートフォンでは利用できないので注意が必要だ。

フレッツ・スポットに対応する機器と非対応の機器
フレッツ・スポット対応機器 フレッツ・スポット非対応機器
Windows XP/Vista、Mac OS X搭載のパソコン、Windows Mobile搭載機、PSP全シリーズ、mylo COM-2、gigabeat T401 Ver.2.0、COOLPIX S52c、S610c iPhone、iPod Touch、Nintendo DSiなど

(次ページへ続く)

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