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あなたの街のフレッツ・スポットを活用しよう

2009年02月22日 01時19分更新

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フレッツ・スポットは西日本で充実

 まず、ウィルコム無線LANオプションで利用できるホットスポットは、首都圏の4都県にあるスポットの比率が非常に高く、全体の62%がこの部分に集中している。愛知県(76カ所)、大阪府(120カ所)もそこそこの数が提供されているものの、それ以外の県は全体的に薄く広く分布しているだけで、3大都市圏以外のスポット数はあまり多くない。

 これに対して、ほかの3サービスは、関東甲信越以北で2000カ所程度のスポットを提供しているが、フレッツ・スポットはさらに愛知県(525カ所)、大阪府(499カ所)も首都圏に負けない充実した数が提供されている。西日本エリアでも多くのスポットを展開しているBBモバイルポイントと比較しても、中国・四国、九州地方ではより厚みのある展開になっていて、西日本全体での充実ぶりが目立つ。

 もう1つの特徴は「アクセスポイントの共用化」がキーワードになる。先に取り上げた主要無線LANサービス4社のうち、実に3つがNTTグループが提供するサービスである。この3つのサービスは、利用料金、接続方式等が異なるものの、アクセスポイントはNTTブロードバンドプラットホーム(NTT-BP)が中核となって共用化を進めており、すでに多くのスポットで2つないし3つのサービスが共用利用できるようになっている。

NTTグループが提供する公衆無線LANサービス
サービス名称 提供企業 月額利用料金(定額利用時・税込) スポット数
ホットスポット NTTコミュニケーションズ 700円~ ※1 1804
フレッツ・スポット NTT東日本
NTT西日本
840円※2、または945円※3 (+プロバイダ接続料) 4828
ドコモ公衆無線LANサービス NTTドコモ 840円~ ※4 2946

※1:料金プランを新つなぎ放題、新ウィルコム定額プラン、新トリプルプランR、ウィルコム定額プラン+データ定額などで契約時に、ウィルコム無線LANオプションを利用時。
※2:NTTのフレッツアクセスメニューを契約している場合。
※3:NTTのフレッツアクセスメニューを契約していない場合。
※4:mopera Uスタンダードプラン+U「公衆無線LAN」コース利用時。


共有できるスポットが多いのも利点

 NTTグループ3社のサービスについて、全スポットに占める共用化スポットの数を棒グラフに示したものが下図である。3つのサービスについて共用化が完了しているスポットは、現在859カ所。主に、タリーズコーヒー、プロントなどのカフェ、モスバーガーやロッテリアなどのファーストフード店がこれに該当する。

 また、フレッツ・スポットとドコモ公衆無線LANサービスの2サービスで共用化されたところも1429カ所にのぼるが、ここには首都圏、名古屋圏、関西圏の私鉄駅が含まれる。これに対して、フレッツ・スポットとホットスポットだけで共用化されたところは261カ所、ホットスポットとドコモ公衆無線LANサービスだけで共用化されたところは187カ所に留まり、ホットスポットはほかの2サービスに比べて共用化の恩恵が今ひとつである。しかし、後者には2009年3月14日からスタートする東海道新幹線(東京~新大阪)のN700系車内と17駅で利用できる無線LANサービスが含まれるので、どちらを重視するかはユーザによって違ってくるかもしれない。

 そのほか、各サービスが単独で提供するスポット、つまり、そのサービスに加入しなければ利用することが出来ない場所については、ホットスポットが505カ所、ドコモ公衆無線LANサービスも471カ所であるが、フレッツ・スポットは2288カ所もあり、その点でも優位である。

 このように、フレッツ・スポットを契約していれば、ホットスポットの約6割、ドコモ公衆無線LANサービスの8割近くのスポットを利用できるので、「アクセスポイントの共用化」という観点から考えれば、NTTグループ3社のサービスの中では最も契約しがいがあるといえるのではないだろうか。

(次ページへ続く)

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