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データ通信料金戦国時代 第1回

新ウィルコム定額プラン、選んでいいか?

2009年02月13日 10時00分更新

文● 三上洋

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ユーザー別のおすすめ料金プラン


 最後にどのプランに加入すればいいのか、ユーザー別のお勧めプランをまとめておこう。



スマートフォン・音声端末で、ウェブ閲覧やPC接続を毎月大量に使う人

2年間の縛りに抵抗がなければ「新つなぎ放題」(月額3880円)がお勧め。音声通話も使う人は「話し放題」(月額980円)に加入しよう。



音声端末でパケット利用をあまりしない人(PC接続もしない人

新しく登場したプランではなく、「ウィルコム定額プラン」(旧プラン)がお勧めだ。メールだけでウェブは閲覧しないのならオプションなし。ある程度はウェブ閲覧をするという人は「データ定額(1050円~)」に加入。


安心感を得たい人、月によって利用量が変化する人

この場合は明らかに、新ウィルコム定額プランがお勧めだ。特に親が子供に使わせる場合は、上限が2800円の新ウィルコム定額プランは安心できる。また出張でよく使うなど、月によって大きく変化する場合も新ウィルコム定額プランがいいだろう。

 このようにユーザーのスタイルによって、3つの料金プランを使い分けるといいだろう。やや分かりにくいが、あなたの利用スタイルと現在の料金を考えて「新ウィルコム定額プラン」が得かどうか検討してほしい。

 ここからは筆者の個人的感想になるが、今回の「新ウィルコム定額プラン」は、正直に言って微妙な設定に思える。ヘビーユーザーには向いていないし、かと言ってメール中心のライトユーザーにも不向き。「帯に短し、たすきに長し」といった感じで、ミドルユーザーのみに焦点をあてた料金プランになっている。

 戦略的にも見ても「値下げ」とは言えないため、PR効果もあまり高くなさそうだ。モバイルの分野については、ドコモやauが本格的に取り組み始めたほか、イーモバイルやUQコミュニケーションズといった強力なライバルもいる。次世代PHSが登場するまでは、苦戦が続きそうな気配である。

 今回の新ウィルコム定額プランは、どちらかというと音声端末向けの料金プランであり、モバイルでの勝負にはなりにくい。ウィルコムは次世代PHS登場前に、なにかもう一つ、手を打つ必要があるのではないだろうか。

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