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6人の新成人も参加! 神田明神の伝統行事“寒中禊”開催!

2009年01月13日 20時00分更新

文● 伊藤 真広

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肌を切る寒風吹く中で
“寒中禊”が始まった!

 前日に初雪を記録した東京地方ということで、この日の寒さはこの冬の中でも別格。そんな中で行われた“寒中禊”。身が引き締まるどころか身が縮こまってしまうんじゃないかという筆者の心配をよそに、参加者たちは駆け足で境内を一周し、禊の会場へと到着。“鳥船”(とりふね)、“雄健”(おたけび)、“雄詰”(おころび)、“気吹”(いぶき)が行なわれ、寒中がまん会ではなく水行の準備が完了!!

駆け足で境内を一周してきた参加者たちは、そのままの勢いで“寒中禊”へと向かった

準備運動となる“鳥船”を行う参加者たち。この運動でどの程度、体が温まるのだろうか?

水行を行う参加者たちは、水に足を入れる直前にも手けんで邪気払い

水行開始。今回初めて水行を体験する参加者は、あまりの水の冷たさに、ちょびちょびと水をかけていたのだが、その横ではベテラン参加者たちが、豪快な水浴びを行っていた

水行を行っている人の後ろに立っているのは、“道彦”という先導役の宮司。彼は水行は行わないものの、水行を行う人の背後に立つため、水しぶきをかぶり、ずぶぬれに

2順目ともなると、水になれたのかやけになったのか、1順目で恐る恐るの様子だった参加者も豪快に水を掛けていた

男性たちに代わって水を浴びる女性陣。足を入れた瞬間はあまりの水の冷たさに表情もこわばっていたが、水行が始まると腹が据わったのか、笑顔で水を浴びていた

次第に激しさを増していく水行。取材している報道陣のカメラも水しぶきと呼ぶには大きすぎる水の塊が飛んでくるようになった

ベテランたちの水行の様子は、集まった観客たちからも歓声があがるほど、威風堂々とした姿となっていた

水行が終わると、開始前に行った“鳥船”(とりふね)、“雄健”(おたけび)、“雄詰”(おころび)、“気吹”(いぶき)を行ない、社殿に向かって拝礼。最後に一本締めを行ない、今年の“寒中禊”は終了した

“寒中禊”を終えて、控えに戻る女性参加者たちからは、無事、禊を終えたためか笑顔がこぼれていた

一列に控えへと向かう男性。参加者の新成人に禊を行った感想を聞いたところ「水、冷たかったですが、身が引き締まった思いです」と話していた

“寒中禊”の横では
大黒様、恵比寿様が大活躍!?

 神田明神に祭られている神様は、七福神でもおなじみの大己貴命(大黒)、少彦名命(恵比寿)と、大手町の首塚伝説が有名な平将門の3柱となっている。そんな神様の中でも一ノ宮として数えられている大黒様のお祭りが、同日に開催されていただいこく祭だ。
 だいこく祭では、神田明神の入口にある門を抜けた左手に置かれている巨大な大黒様の像の前に、大黒様と二ノ宮である恵比寿様が登場。参拝者の頭上で小槌などを振って、家内安全、商売繁盛を祈ってくれる。“寒中禊”が行われている最中も、大黒様をお参りする参拝者の列は途切れることなく続いていた。

大黒様と恵比寿様が小槌を振ってくれるのは、大黒様の像の前。そんな、大黒様をお参りする人の列が長く長く伸びていた

小槌を振るう大黒様と鈴のたくさん付いたものを振るう恵比寿様。基本は交代制になっているため、二人から同時に祝福(?)を受けることができたラッキーな人は、多分今年はいいことがあるに違いない!

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