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さくらインターネットの競争力に迫る!

あのCPUは、低価格レンタルサーバにも使われていた

2009年01月16日 04時00分更新

文● 大谷イビサ/ネットワークマガジン編集部

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ますます高密度化を実現。開発中のサーバを初公開!

 さて、今回は特別にサービス導入間近の最新サーバを紹介してもらえることになった。まず1台目は、1Uのスペースに4台収納可能な1Uクオータサーバである。電源を搭載しており、1つのラックになんと120台程度のサーバを収納することが可能になっている。

ラックの前後で2台ずつ詰め込み、1Uのスペースに4台のサーバが収納可能
ラックの前後で2台ずつ詰め込み、1Uのスペースに4台のサーバが収納可能

 もう1つは、1Uスペースに2台収納可能な1Uハーフサーバである。これはL字型の筐体を採用しており、ラックの前後で1台ずつ詰め込んで、組み合わせるタイプ。L字の出っ張りにHDDが搭載されている。最大の特徴はRAIDに対応していながら、メーカー製サーバよりも高いコストパフォーマンスを実現する点だ。こうしたサーバを採用したサービスは2009年中にリリースされる予定だ。

 L字型筐体を2つ組み合わせて利用する1Uハーフサーバ
L字型筐体を2つ組み合わせて利用する1Uハーフサーバ

 冒頭にも話したとおり、データセンターでのサーバ要件は、非常に厳しい。限られたスペースで多くのサーバを収容しつつ、放熱や電力消費に配慮しなければならず、さらに初期投資や運用コストをギリギリまで抑える必要がある。こうした要件を満たすために、試行錯誤を続けてきた結果が、さくらインターネットのサーバ開発の歴史というわけだ。

 データセンターというと、メーカー製の高価なラックマウントサーバがずらりと並んでいるイメージがある。そのため、SempronやAtomのようなある意味「下世話な」CPUを使ったPCが、大活躍しているのを見て、今回はけっこう驚いた。「なければ、自分で作る!」というDIY精神が、さくらインターネットの高いコストパフォーマンスを支えているわけだ。

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