先日より秋葉原で行なわれていた「秋葉原エンタまつり」の最終日となった26日のメインステージでは、トリを飾るにふさわしい超大物ゲスト3人によるトークショーが開催された。登壇したのは「ゴルゴ13」など劇画作品の祖といってもいい、さいとう・たかを氏と「島耕作」シリーズの作者で漫画家の弘兼憲史氏、そしてこの日JR秋葉原駅電気街口で街頭演説を行なった内閣総理大臣の麻生太郎氏の3人だ。
まず、秋葉原エンタまつりを共催する経済産業省から、二階俊博経済産業大臣がステージに登場しトークショー開催に向けての挨拶を行なった。
3人が影響を受けた「マンガ」とは
トークショーは弘兼氏が司会を兼任し、「私たちが小さい頃は、マンガを読んでないで勉強しなさいなんて言われていましたが、マンガばかりを読んで育った我々はこんなに立派に育ちました。そんな我々が影響を受けたマンガ“わが青春のこの一冊”はなんですか?」といった問いかけから始まった。
さいとう氏は「やはり、のらくろですね。一番、ドラマチックというかドラマとして面白かったですね」と答えると、弘兼氏から「さいとう先生の描かれているマンガとはまったく絵が違いますけど、映像というわけでもなく、マンガを読み始めたという感じですか」と突っ込みが入った。さいとう氏は「自分ではマンガそのものを描こうと思ったことはないんですよ。私は映画マニアで、そんな映画を紙に描きたかったんですよ」と語った。
続いて、麻生氏は「ここにいるお二方の作品を挙げるとアレなので」と前置きをして「少年ジャンプに掲載されていた本宮ひろ志さんの“男一匹ガキ大将”ですね。あれは、まぁなんというか、7年間くらい毎週買ってましたね。そして単行本も集めたんですが、単行本を買って集めた初めての作品ですね」と語った。
最後に弘兼氏が「ほとんどの漫画家さんがそうだと思うんですが、手塚治虫先生ですね。ずっと小さい頃に、手塚先生の作品を模写していたんですよ。それがマンガを描き始めたきっかけなんです」と話した。
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