2009年版セキュリティーソフトのテーマは「低負荷」
セキュリティーソフトの代名詞ともいえる存在は、(株)シマンテックの「ノートン アンチウイルス/インターネットセキュリティ」と、トレンドマイクロ(株)の「ウイルスバスター」であろう。メーカー製パソコンに試用版がインストールされることも多く、定評ある製品だ。単純なウイルス対策機能から発展し、今では統合セキュリティーツールとなっている。
両者の最新となる2009年版は、進化の方向性が今までとは少し異なっている。両者ともウイルス発見・駆除の精度を高めるのはもちろんだが、パソコンにかかる負荷の低減を大きくうたっているのだ。2009年版のセキュリティーソフトは、どのあたりが変わったのかを見てみよう。なお、試用比較したのは下記の2製品である。
ノートン インターネットセキュリティ 2009 (amazonで購入)
発売元:シマンテック
対応OS:Windows Vista/XP(SP2以降)
価格:6930円(パッケージ版)
ノートン アンチウイルス2009 に、パーソナルファイアウォールや脆弱性対策、ネットワーク管理、スパムメール対策、フィッシング詐欺対策などの機能を付加した統合版。本文中ではNIS2009と記述。
ウイルスバスター2009 (amazonで購入)
発売元:トレンドマイクロ
対応OS:Windows Vista/XP(SP2以降)
価格:5980円(パッケージ1年版)
ウイルス・スパイウェア対策に加え、有害サイト対策&規制、迷惑メール対策、パーソナルファイアウォール、ネットワーク管理、個人情報漏えい防止対策などの機能を統合した。
これらを、Windows Vista Ultimate(SP1)をインストールした以下のマシンに導入して検証を行なった。
- CPU:Pentium D 830(3GHz)|メモリー:1GB
- グラフィックス:GeForce 6800 GT|HDD:80GB
- Windowsエクスペリエンス インデックス:4.5(CPU 4.8、RAM 4.5、GPU 5.9、3DGPU 5.3、HDD 5.2)