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A3インクジェット複合機

レビュー:MFC-6490CN

2008年10月06日 18時00分更新

文● 柴田文彦

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インクジェット複合機では、初のA3サイズ対応を実現


MFC-930CDN 【SPEC】
開発元●ブラザー工業(株) 販売元●ブラザー販売(株) 価格●オープンプライス(5万5000円前後)
http://www.brother.co.jp/

印刷解像度●6000×1200dpi インターフェース●USB 2.0、100Base-TX、IEEE802.11b/g 対応システム●OS X 10.2.4以上(Leopard対応) サイズ●幅540×奥行き323×高さ488mm 重さ●約15.6kg

【COMMENT】
A3サイズ対応の複合機では世界最小だが、インクジェット複合機としては面積が最大クラスのため設置場所を選ぶ。

 ブラザー工業(株)の「MFC-6490CN」は、インクジェットタイプでは初めてA3サイズのスキャンや印刷、ファクス機能を備えた複合機。もちろん、ADF(自動給紙機能)もA3サイズに対応しており、最大で50枚の原稿を同時にセットし、連続してファクス送信/コピーが可能だ。

 コントロールパネル中央に3.3インチのカラー液晶モニターを搭載。Macを介さず直接メモリーカードから写真を印刷する場合や電話帳編集をするときなどに使用する。ちなみに、それらの設定はMacからも可能だ。

MFC-6490CN

インクジェット複合機としては存在感のある本体。レーザープリンターに見えてしまう。基本的なレイアウトはA4複合機と変わらない

 給紙トレーは上下に重なった2段トレーを装備。容量は上段が最大150枚、下段が250枚なので、数人で共有するならビジネス用途にも十分対応できる。トレーは、伸縮させてA3までの用紙を収納可能。しかし、A3の状態にすると本体からトレーが飛び出すという難点がある。

MFC-6490CN

給紙トレーは上下2段を標準装備し、合計で400枚をセットできる。ただA3用紙をセットするために引き伸ばすと、本体前面から飛び出してしまう

 A3サイズまでをコピーできるので、本誌のようなA4サイズの雑誌は見開きでコピー可能。その際には、本の傾きなどを自動的に補正してくれる「ブックコピー機能」が便利だ。

「ブックコピー」機能は、見開きの本の中央部分が暗くなることを防ぎ、外枠の影を消去、さらに傾きを自動的に補正するといった一連の処理を実行するものだ。左がブックコピー機能未使用時で、右が機能使用時

 本機の魅力は、印刷/コピー/ファクスなどを1台で済ませられ、何よりA3用紙に対応している点。高額で設置スペースをとるレーザー複合機を導入できないショップやオフィスにお勧めする。


(次ページに続く)

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