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A3インクジェット複合機

レビュー:MFC-6490CN

2008年10月06日 18時00分更新

文● 柴田文彦

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プライスパフォーマンスとプリント性能は合格点

 ほかの色と比べて2倍のノズル数を備える黒インクには、顔料系を採用。普通紙での高い黒文字品質と速度を実現する。紙質によっては、わずかながら輪郭がにじむが、コントラストが高く、小さな文字でも視認性は高い。ビジネス文書の作成には十分な品質だ。カラー画像を含む30ページのPDF文書をプレビューから印刷するのにかかった時間は、すべて標準設定で9分42秒だった。

MFC-6490CN

黒インクのみ顔料系インクを採用しており、普通紙上の黒文字はシャープな輪郭を実現している。用紙によっては若干のにじみが出るが、文字形状が乱れるほどではない。写真は原稿を400%でスキャンしたもの

 写真画質に重点を置いたプリンターほどではないが、専用紙上の写真品質も優れている。均一で安定したインクドット形状と高解像度の効果で、4色機ながら階調性も高い。A4サイズの写真をプレビューから専用紙に「写真」モードで出力したところ3分46秒かかった。

MFC-6490CN

4色インクながら、新インクとカラーマッチング技術などの組み合わせによって、6色インクに近い色再現範囲を確保。階調表現にも優れ、写真印刷にも十分対応する。こちらの写真も原稿を400%でスキャンしたもの

 レーザー複合機には及ばないが、プリンターとしての印刷画質/時間は、在宅ワーカーから小規模オフィス向けの製品として、合格点を付けられる。


【Conclusion】
○  いまだに多いB4サイズのファクスも、縮小や分割せずに原寸で印刷可能。2段トレーで異なるサイズの用紙を切り替えて使える。

×  スキャナーが密着式センサー(CIS)のため、コピー機としては焦点深度が浅く使いにくい。自動両面印刷/スキャン機能がない。

(MacPeople 2008年11月号より転載)


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