電話・ファクス・コピーをはじめ、家庭の印刷・通信機器を1台に凝縮
【SPEC】 開発元●ブラザー工業(株) 販売元●ブラザー販売(株) 価格●オープンプライス(4万円前後) http://www.brother.co.jp/ 印刷解像度●6000×1200dpi インターフェース●USB 2.0、100Base-TX、IEEE802.11b/g 対応システム●OS X 10.2.4以上(Leopard対応) サイズ●幅460×奥行き375×高さ180mm 重さ●約8.5kg |
【COMMENT】
電話機として使うには専有面積が大きいが、ファクス付き留守番電話を買い替える際に購入するのであれば、お勧めしたい。
ブラザー工業(株)の「MFC-930CDN」は、インクジェット複合機「MyMio」シリーズのフラッグシップモデル。ADF(自動給紙機能)付きのスキャナーや有線受話器、デジタル方式の無線無線子機1台、ファクス機能など、同シリーズとしての特徴をフル装備する。
コントロールパネル中央には、横長4.2インチのタッチパネル式カラー液晶モニターを備えており、本体のみでさまざまな操作を実行できる。幅広いメモリーカードに対応するカードリーダーを搭載し、メモリーカードからの直接印刷も可能。受信したファクスを印刷せずにモニターで確認する機能も備えるほか、電話番号入力用のテンキーや無線子機もあり、外観からはファクス電話の高機能機という印象を受ける。
肝心のプリントエンジンは、4色インク構成ながら最大6000×1200dpiという高解像度を実現し、一般家庭での用途ならば写真印刷用としても十分な画質だ。
ドライバーによる色補正はやや強い色みとなるが、カラーバランスはいい。A4サイズの写真をプレビューから、専用紙に「写真」モードで出力すると3分40秒かかった。
黒は顔料インクを採用しているものの、顔料系としては薄め。普通紙ではにじみ気味になるが、文字形状は正確で視認性も高い。
カラー画像を含む30ページのPDF文書をプレビューから印刷するのにかかった時間は、標準モードで9分26秒だった。印刷時間は、カラー、モノクロのいずれも旧モデルより速くなっている。
カラーインクジェットとしての印刷機能やスキャナー機能の性能も高く、複合機としてかなり充実している製品だ。
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