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Atomだけどパワフル&スタミナモバイルノート N10J

2008年09月19日 19時07分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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実用性の高いモバイルノートを指向した「N10J」

Atom N270を採用しながら、GeForce 9300M搭載、バッテリー駆動7時間など、実用性の高いモバイルノートを指向した「N10J」

 Atomと言えば低価格ミニノート(NetBook)向けCPUというイメージが定着している。しかし、台湾ASUSTeK社が発表した新しいモバイルノート「N10J」は、「Atom搭載=低価格で低スペック」のイメージをくつがえすノートを目指している。

N10J

N10J。ミニノートというより、一般的なB5モバイルノートに近いデザインと性能を備えてる

 まず第1の特徴はパフォーマンス。CPUこそNetBookでお馴染みのAtom N270(1.60GHz)だが、外付けGPUの「GeForce 9300M GS」(ビデオメモリー256MB)を搭載(Intel 945GSEと切り替え可能)。2GBのDDR2-667メモリーと合わせて、安価なNetBook類とは一線を画したパフォーマンスの実現を狙っている。映像出力端子として、HDMI出力を搭載しているのもポイントだ(アナログRGB出力も装備)。

本体左側面の前方側

本体左側面の前方側。2つのUSBポートに並んでHDMI出力(USBポート左側)も標準搭載

本体右側面

本体右側面。ExpressCard/34スロットが1スロット。アナログRGBの右はLANポート(1000BASE-T対応)で、内蔵モデムはない

 ディスプレーはNetBookでも採用例の多い10.2型ワイド(1024×600ドット)。メモリーは標準で2GBを内蔵しているので、Windows Vistaでも安心だ。ストレージはHDDで、容量は160GBとなっている。なお光学ドライブは搭載しない

 第2の特徴はバッテリー駆動時間の長さ。NetBookの多くはバッテリー駆動時間が短く、モバイル用途で使うにはいささか難のある製品が多い(関連記事)。その点、N10Jは公称で最大7時間駆動(独自計測、JEITA測定法は計測中)を実現するなど、本格的なモバイルノートとして使うのに十分なバッテリー性能を備えている。

ASUSTeK 日本担当ゼネラル・マネージャーのケビン・ドゥ氏(左)や、モデルの男性がN10Jを手にした様子。見てのとおり小型のノートではなく、使い勝手を重視したサイズとなっている

 使い勝手を重視して、キーボードも広めになっている。英数キー部分はキーピッチ約19mmと、デスクトップ並みの広さを確保している。キー配列も特にイレギュラーなものはなく、違和感なく使えそうだ。

キーボードとタッチパッド

キーボードとタッチパッド。英数キーは幅広く、Enterキーも最外周配置。特に特殊なキー配列もないので、デスクトップと違和感なく使える。パッドボタンの中央には指紋認証ユニット付き


重さ1.5kgはスペックに比してやや重め?

 気になるサイズと重さだが、サイズは幅276×奥行き195×高さ37mm(最薄部29mm)。重さは約1.5kgとなっている。光学ドライブを内蔵せず、ディスプレーも10.2インチワイドサイズであることを鑑みると、国内大手の1.5kg未満級モバイルノートに比べた場合、少々重めに見えてしまう。

ボディーカラーはシルバーに近い「シャンパンゴールド」

ボディーカラーはシルバーに近い「シャンパンゴールド」。すっきりとしたクセのないデザインだ

 価格はオープンプライスで、予想実売価格は9万9800円。NetBookよりは高いが、国内大手のモバイルノートと比べればかなり安価だ。「NetBookじゃ物足りないけど、実用的なモバイルノートは高い」というユーザーには魅力的なノートの登場と言えそうだ。

N10J の主なスペック
CPU Atom N270(1.60GHz)
メモリー DDR2-667 2GB
グラフィックス GeForce 9300M GS、Intel 945GSE Expressチップセット内蔵の切替式
ディスプレー 10.2インチワイド 1024×600ドット
HDD 160GB
光学ドライブ 搭載せず
無線通信機能 IEEE 802.11b/g/n(Draft 2.0)、Bluetooth 2.0
サイズ 幅276×奥行き195×高さ37mm(最薄部29mm)
重量 約1.5kg
バッテリー駆動時間 約7時間(独自計測)
OS Windows Vista Home Premium SP1
予想実売価格 9万9800円前後

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