近年、製品が充実してきている市場のひとつに、簡易型カーナビ(パーソナル・ナビゲーション・デバイス、PND)がある。車の中ではカーナビとして利用し、目的地や自宅に着いたら本体を取り外して持ち運べるという手軽さが、人気を集める理由だ。
そんな市場に向けて、ソニー(株)は10月23日、「nav-u」シリーズの新製品を投入する。ラインアップはワンセグ搭載モデルの「NV-U3V」と、ワンセグがないエントリーモデルの「NV-U3」という2製品。価格はともにオープンプライスで、予想実売価格はNV-U3Vが6万5000円前後、NV-U3が5万5000円前後だ。
いちばんの特徴は「ピタッと吸盤」というクレードルの吸盤だ。クレードルを車のダッシュボードに取り付けるというと、工事を頼んだり、シールを使って貼り付けたりと面倒くさそうなイメージがある。ソニーのnav-uシリーズはこの「ピタッと吸盤」があるおかげで、クレードルのボタンを押して空気を抜きながら吸盤を吸着させて、レバーを回してロックするという2ステップで取り付けが終わる(設置の様子はプレスリリースにある動画で確認できる)。
新要素としてはワンセグ搭載モデルの追加が目玉だ。また両モデルとも、一部の3D表示や市街地の詳細表示など、地図の分かりやすさが向上しており、徒歩モード、ガイド情報なども用意された。
2モデルとも、タッチパネルに対応した4.8インチのワイド液晶モニター(解像度は480×272ドット)、GPS、4GBのフラッシュメモリー、メモリースティックデュオスロットを用意する。画像(JPEG)、音楽(MP3)、動画(MPEG-4)の再生も可能だ。バッテリー駆動時間は、通常モードで2時間、省電力モードで3時間。本体サイズはNV-U3Vが約幅150×高さ87×奥行き25.7mm、NV-U3が約幅150×高さ87×奥行き20mm、重量はNV-U3Vが約280g、NV-U3が約250g。