Atom搭載でシステムパフォーマンスがアップ
従来機と比較してシステムパフォーマンスが上がった。「Centrino Atom」プラットフォームに対応し、CPUにはAtom Zシリーズで2番目に速いZ530(1.60GHz)を搭載する。
従来の「Intel A110」(800MHz)と比較して、処理スピードがアップしているが消費電力は抑えめなのがミソ。
標準バッテリーで約4.4時間だったバッテリー駆動時間は約5.3時間になった。さらにLバッテリーを使えば約11.1時間というロングライフを実現。ずっと起動しっぱなしでも約半日使えるのだ。
無線LANも、従来のIEEE 802.11a/b/gに加えてIEEE 802.11nに対応。加えてBluetooth 2.1+EDR機能も内蔵する。
さらに直販サイト「WEB MART」では、データ通信専用の「FOMA HIGH-SPEED」(HSDPA)モジュールを内蔵するモデルも選択でき、通信面で死角はない。
そのほかWEB MARTではHDDの代わりに約64GBのSSDを選択することも可能。消費電力やディスクアクセスパフォーマンスのさらなるアップも期待できる。
USB 2.0はもちろん、SDHCカードスロットやCFカードスロットも搭載し、小さいボディーながらインターフェース類も充実している。
LOOXイズムを感じる工夫
モバイルを極めながらもユーザーの使い勝手を考慮し、きめ細やかな工夫を施す。これがLOOXシリーズの魅力である。
例えば5.6インチワイドのタッチパネルディスプレーはそのままだが、解像度がWSVGA(1024×600ドット)からWXGA(1280×800ドット)と大きくなり、より多くの情報が表示できるようになっている。
ただ、5.6インチのディスプレーにWXGA解像度で表示すると文字などがかなり小さくなってしまう。そこで、LOOX Uではディスプレー下方に拡大鏡ボタンを配置し、画面解像度を変更して、アイコンや文字サイズを簡単に拡大できるようになっている。
さらに手書き文字認識ソフトは予測変換機能を搭載。最初の1文字を入力するだけで過去に手書き入力した単語や文字列が候補として表示されるので、手書き入力で文章を書くのも楽になった。
コンクリートジャングルを生き抜く必携デバイス!?
新しいLOOX Uはパフォーマンスと入力に関する機能が大きく進化した。だが、一番大事なのは何も犠牲にすることなくこれらを実現した点だ。
サイズや重量が大きくなった訳でもなく、何かの機能が削られた訳でもない。さらに言えば店頭価格も2万円ほど安くなっている。これほど魅力的なことはない。
ちなみに、今回富士通から借りた機種は開発中の機材のためベンチマーク比較などは行なえなかったが、Google ストリートビューで街角の写真を確認することは難なく行なえた。
そして、これがまた怖いほど便利に使えてしまうのである。カバンのポケットからサッと取り出せるLOOX Uのサイズと、そこそこの大きさで地図を表示できる5.6インチのWXGAディスプレーは絶妙である。
1週間に1回はコンクリートジャングルで迷子になる筆者としては、必携のデバイスではないかと思ってしまった。
富士通 WEB MARTでは最新カスタムメイドモデルが5万円台から買える「2008秋冬 FMV 新製品 カスタムメイドモデルモニター」キャンペーンを実施している。これを利用すればさらに安く購入できるので、気になった方はぜひチェックしてみてほしい。
LOOX U/B50(店頭モデル) | |
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CPU | Atom Z530(1.60Ghz) |
メモリー(最大) | 1GB(1GB) |
HDD | 約60GB |
ディスプレー | 5.6インチワイド(1280×800ドット) |
グラフィックス機能 | チップセット内蔵グラフィックス |
無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n |
Bluetooth | Ver2.1+EDR |
バッテリ駆動時間 | 約5.3時間(標準バッテリ) |
本体サイズ | 幅171×奥行き135×高さ33(最薄部26.5)mm |
重量 | 約565g |
実売価格 | クーポン適応で10万円前後 |