写真も音楽も動画もこれ1本データ管理ソフトの最高峰
【SPEC】 開発/販売元●マイクロソフト(株) 価格●2万5800円(通常版)、1万2800円(アップグレード版) http://www.microsoft.com/japan/ 対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応機種●Power PCまたはインテルCPUを搭載したMac |
【COMMENT】
膨大なデジタルデータを管理したいユーザーには、これ以上ない製品。細かい機能が充実しており、この手のソフトでは群を抜いている。
「Microsoft Expression Media 2」は、画像データだけにとどまらず、ムービー/音楽/PDF/テキストなど100形式以上のデジタルデータをまとめてカタログ化して保存する、プロのクリエーター向けのメディア管理ソフトだ。
操作性やインターフェースは前バージョンを色濃く継承しており、ソフトに取り込んだデータの表示方法はリスト/サムネイル/メディアの3種類から選択可能。もちちん、専用プレーヤーを起動することなくアプリケーション内でムービーや音楽データを再生できる機能も健在だ。フルスクリーンでデータを細かくチェックできる「ライトテーブル」機能は、最大6枚の写真をまとめて確認できるうえ、メイン/デュアルの両モニター環境でのフルスクリーン表示に対応した。類似した素材から最適なものを絞り込むのに役立つだろう。
本ソフトの注目すべき新機能には、「階層キーワード」がある。扱う素材が大量になると、目的の素材をいかに素早く絞り込めるかが重要。キーワードを階層化することで、上位階層を選ぶだけで下位の階層を表示できるうえ、キーワードをテーマ別に整理することも可能だ。そのほか、写真のGPS情報を基に撮影場所の画像を自動的に表示する「Virtual Earth」機能もある。
それぞれのカタログに容量制限はなく、複数のカタログに分割することもできる。カタログは、ラベル/評価/日付/ファイル形式/作成者/キーワードなどのメタデータで管理されており、Spotlightの検索対象になる点もうれしい。
カタログ式データ管理ソフトのメリットは、登録したファイルの元データをひと目で閲覧して管理できること。さまざまなフォルダーに分散された素材をひとつのカタログにまとめられるメリットは非常に大きい。前バージョンから大きな機能面の向上は見受けられないが、データ管理ソフトとしては十分な完成度だ。
(次ページに続く)