中国を小ばかにするのが目的ではないのですね?
1号 まずは変でおもしろいものを中心に集めているので、読者の人に笑ってもらえるのが一番です。笑いからくる癒しです。ただ、中国を小ばかにするのが目的の本ではないので、中国をユーモアのある国として捉えてもらえるようになれば嬉しいです。
また、この本を手にして、中国に一人でも多くの日本人が足を運ぶようになれば最高です。誰しも初めての国へ行くと、少なからずカルチャーショックを受けますが、中にはそのショックを受け入れられず、不平不満ばかり述べる人もいます。けれども、知識として吸収していれば、そういった嫌なショックも多少和らぐのではないでしょうか。その手助けができれば。
2号 最近中国について、いろいろニュースがあって、中国にピリピリする日本の人も多いでしょうが気楽にユルく、街角で見れる面白いモノ、面白いコトを見てみようよ、ということですね。
笑える本ですが、中立的に誰も気分悪くしないよう、中国人を笑うというところだけにはフォーカスせず、逆に中国人の感じる日本人の変なところも紹介しています。偏り過ぎないように、バランスには気をつけました。
具体的に、本の中に書かれた、面白いエピソードとは?
1号 いろいろあり過ぎてひとつに絞るのは難しいですが、やはり“人”ですね。姿かたちは似ていても、日本人と中国人の考え方はまったく異なります。「こういった反応がかえってくるだろう」と思っていても、その予想を覆すウルトラC的な返事が返ってくることも多く、お互い真面目な会話をしているのに思わず笑っちゃうというか。
2号 表紙中央にも写真のある子供の尻の部分だけ開いているズボンとか、どこでも立小便の子供の話はビジュアルショックもあっておススメです。変な日本語が書かれた中国のインチキ製品の紹介もパッと見て笑えます。割り込み、信号無視、ポイ捨てなどのお約束もレポートしています。
日本メディアの中国報道って、どうですか?
1号 反中・嫌中をあおるような報道が多い気がするのは事実です。実際、中国で日本に悪影響を及ぼす問題が数多く起こっているので仕方がないことですが。ただ、人間って、一方的な報道をされるとそれを信じ込んでしまうと思うんです。自分の友人・知人が数多く中国へ行っていますが、そういう人たちはそこまで中国を嫌っていないし、僕も含めて中国の楽しさを理解している人は多いと思います。いずれにしろ、メディアばかりに頼らないで、自分の目で見て確かめるのが一番ではないでしょうか。結構中国人、いいヤツが多いですよ。問題なのは、国の政策のあり方ですね。日本と同じです。
2号 面白いと思うネタをフィーチャーするので、どうしても実際以上に過激な国に中国は見えますよね。そこまですごくはないですよ。住めば都です。