ソニー(株)は3日、重量が約300g(バッテリー含む)と大幅な小型軽量化を実現したハイビジョンビデオカメラ「HDR-TG1」を発表した。20日に発売する。価格はオープンプライスで、予想実売価格は13万円前後。
HDR-TG1は総画素数236万画素の1/5インチCMOSセンサーを内蔵し、最大1920×1080ドット(1080i)のフルHD解像度「FHモード」で動画を撮影可能なビデオカメラ。有効画素数は動画撮影時で143万画素、静止画撮影時で149万画素。本体サイズは幅32×奥行き63×高さ119mmで、1080i方式を採用するビデオカメラとしては世界最小・最軽量という(2008年4月3日時点、同社調べ)。
レンズはカールツァイス「バリオ・テッサー」レンズで、光学10倍ズームに対応する。焦点距離は35mm換算で3.2~32mm。記録媒体にはメモリースティック(PRO/デュオ対応)を使用し、8GBのメモリースティックが付属する。8GB使用時では、FHモード時で最長約55分の撮影が可能である。
また、デジタル一眼レフカメラ「α」シリーズに使用されている映像処理技術「Exmor」(エクスモア)を採用。CMOSセンサー内でノイズ除去処理とA/D変換処理を同時に行なうことでノイズを低減し、画質を向上させている。同じくαシリーズや「サイバーショット」シリーズに搭載される画像処理エンジン「BIONZ」による顔認識機能も搭載する。撮影シーンに応じて露出やコントラストの自動補正を行なう「Dレンジオプティマイザー」機能も備えている。
映像記録方式にはハイビジョン画質の映像を高圧縮率で保存可能な「AVCHD」を採用し、動画のファイル形式はMPEG-4 AVC/H.264。液晶ディスプレーは2.7インチディスプレー(21.1万ドット)を搭載する。
ボディーは軽くて傷つきにくいチタン製で、細かな擦り傷にも強いという「プレミアムハードコーティング」を施している。電源は付属のリチウムイオンバッテリー「NP-FH50」を使用し、連続撮影時間は約1時間35分(撮影やズーム、電源のオンオフを繰り返した実撮影時間は約45分)。