苦戦の続いたAMDの救世主となれるのだろうか?先週、ネーミングも新たに発表された“新型”の「Phenom X4」の販売が秋葉原で一斉にスタートしている。
この“新型”「Phenom X4」は、従来のB2ステッピングで性能低下を引き起こしたとされるTLBエラッタが解消されたB3ステッピング採用のモデル。基本的なアーキテクチャレベルでの仕様変更はなく、Phenom X4 9xx0番台の場合、CPU名のモデルナンバー下2桁が“50”となっているのが、新バージョンの印となる。
発表では、ご存じの通りトリプルコア版「Phenom X3」シリーズなども登場したのだが、それはまた秋葉原で販売されたときに触れるとして、まずは今回登場した「Phenom X4 9750」と「Phenom X4 9850 Black Edition」を見てみることにする。
「Phenom X4」シリーズ最上位モデルとなる「Phenom X4 9850 Black Edition」はクロック周波数2.5GHzの製品。Black Editionということで倍率ロックフリーとなるのは従来通りなのだが、むしろ強調すべきはHyperTransportクロックが1.8GHzから2GHzになった点だ。
同シリーズは、ほかに「Phenom X4 9750」(2.4GHz)「Phenom X4 9650」(2.3GHz)「Phenom X4 9550」(2.2GHz)の3モデルをラインナップするが、HyperTransportクロック2GHzのモデルは唯一「Phenom X4 9850 Black Edition」だけとなる。なお、TDPは上位2モデルが125W、下位2モデルが95W。L2キャッシュが512KB×4、L3キャッシュが2MBとなるのは従来通りだ。
さて、価格および販売ショップは以下の通りなのだが、価格表を見て疑問に感じた人も多いことだろう。「Phenom X4 9750」と「Phenom X4 9850 Black Edition」では、約2000円ほどしか価格差がないのである。ショップ店員の間でも「Phenom X4 9850 Black Edition」が一本人気となるのではという声が多いが、果たしてどうなるだろうか。どちらにせよ、AMD反撃の第一歩となることを願うばかりである。
価格 | ショップ |
---|---|
「Phenom X4 9850 Black Edition」 | |
¥28,980 | ツクモパソコン本店II |
¥29,190 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
¥29,300 | ZOA秋葉原本店 |
¥29,800 | アーク |
¥29,970 | フェイスカスタム館 |
¥29,980 | フェイスパーツ館 |
¥32,340 | USER’S SIDE本店 |
「Phenom X4 9750」 | |
¥26,754 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
¥26,800 | アーク |
¥26,980 | ツクモパソコン本店II |
¥27,000 | ZOA秋葉原本店 |
¥27,470 | フェイスカスタム館 |
¥27,480 | フェイスパーツ館 |
¥29,694 | USER’S SIDE本店 |