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AMD「Phenom X4」

AMD反撃なるか!? 「Phenom X4」シリーズ本日デビュー!

2008年03月31日 11時01分更新

文● 増田

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 苦戦の続いたAMDの救世主となれるのだろうか?先週、ネーミングも新たに発表された“新型”の「Phenom X4」の販売が秋葉原で一斉にスタートしている。

ネーミングも新たに発表された“新型”の「Phenom X4」の販売が秋葉原で一斉にスタート。「Phenom X4 9750」と「Phenom X4 9850 Black Edition」が登場している

 この“新型”「Phenom X4」は、従来のB2ステッピングで性能低下を引き起こしたとされるTLBエラッタが解消されたB3ステッピング採用のモデル。基本的なアーキテクチャレベルでの仕様変更はなく、Phenom X4 9xx0番台の場合、CPU名のモデルナンバー下2桁が“50”となっているのが、新バージョンの印となる。
 発表では、ご存じの通りトリプルコア版「Phenom X3」シリーズなども登場したのだが、それはまた秋葉原で販売されたときに触れるとして、まずは今回登場した「Phenom X4 9750」と「Phenom X4 9850 Black Edition」を見てみることにする。

Phenom X4

「Phenom X4」は、従来のB2ステッピングで性能低下を引き起こしたとされるTLBエラッタが解消されたB3ステッピング採用のモデル。Phenom X4 9xx0番台の場合、CPU名のモデルナンバー下2桁が“50”となっているのが、新バージョンの印となる

 「Phenom X4」シリーズ最上位モデルとなる「Phenom X4 9850 Black Edition」はクロック周波数2.5GHzの製品。Black Editionということで倍率ロックフリーとなるのは従来通りなのだが、むしろ強調すべきはHyperTransportクロックが1.8GHzから2GHzになった点だ。
 同シリーズは、ほかに「Phenom X4 9750」(2.4GHz)「Phenom X4 9650」(2.3GHz)「Phenom X4 9550」(2.2GHz)の3モデルをラインナップするが、HyperTransportクロック2GHzのモデルは唯一「Phenom X4 9850 Black Edition」だけとなる。なお、TDPは上位2モデルが125W、下位2モデルが95W。L2キャッシュが512KB×4、L3キャッシュが2MBとなるのは従来通りだ。

シリーズ最上位モデルとなる「Phenom X4 9850 Black Edition」はクロック周波数2.5GHzの製品。HyperTransportクロックが1.8GHzから2GHzになったのがポイント。OPNは“HD985ZXAJ4BGH”

クロック周波数2.4GHzの「Phenom X4 9750」。OPNは“HD9750XAJ4BGH”。「9850 BE」とは約2000円ほどしか価格差がないため、引き立て役となる可能性も高い

 さて、価格および販売ショップは以下の通りなのだが、価格表を見て疑問に感じた人も多いことだろう。「Phenom X4 9750」と「Phenom X4 9850 Black Edition」では、約2000円ほどしか価格差がないのである。ショップ店員の間でも「Phenom X4 9850 Black Edition」が一本人気となるのではという声が多いが、果たしてどうなるだろうか。どちらにせよ、AMD反撃の第一歩となることを願うばかりである。

価格ショップ
「Phenom X4 9850 Black Edition」
¥28,980ツクモパソコン本店II
¥29,190T-ZONE.PC DIY SHOP
¥29,300ZOA秋葉原本店
¥29,800アーク
¥29,970フェイスカスタム館
¥29,980フェイスパーツ館
¥32,340USER’S SIDE本店
「Phenom X4 9750」
¥26,754T-ZONE.PC DIY SHOP
¥26,800アーク
¥26,980ツクモパソコン本店II
¥27,000ZOA秋葉原本店
¥27,470フェイスカスタム館
¥27,480フェイスパーツ館
¥29,694USER’S SIDE本店

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