立ち読み「MACPOWER 2008 Spring」 Vol. 3
Mac OS & Windows ハイブリッド環境構築大全「PART4-3 単独マシンでのファイル転送」
2008年03月15日 11時00分更新
Boot Campの場合
Boot Campでは、もともとMac用のディスクにパーティションを設定してWindowsをインストールする領域を確保する。このパーティション自体は、Mac OSの管理下にあるため、そのパーティションをMac OSのボリュームとしてマウントでき、少なくともその中身を読み出すことが可能となっている。WindowsをインストールしてあるパーティションのフォーマットがFAT32なら、Mac OSからその中のファイルを変更したり、ファイルを書き込んだりすることも可能だが、XPやVistaで標準的に使われているNTFSでは、読み出しは可能でも書き込みはできない。
一方、Boot Campを利用して動作しているWindowsからは、通常は自分自身のパーティションしか見えず、Mac OSのボリュームに直接アクセスすることはできない。しかし、オンラインウェアの「hfsexplorer」を使えば、WindowsからMac OSのHFS+ボリュームの中身の読み出しが可能となる。このソフトはJavaで書かれているため、まずWindowsにJavaをインストールする(関連サイト)。続いてhfsexplorerをダウンロードしてインストールする(関連サイト)。ただし、このソフトに必要な「msvcr71.dll」というファイルは、ライセンスの関係で含まれていない。そこでこのファイルを、Javaをインストールしたフォルダー(ここでは「¥Program Files¥Java¥jre1.6.0_03」)の中にある「bin」フォルダーからコピーして、「Program Files」の中の「HFSE xplorer」フォルダーにコピーする。
このあと、「スタート」メニューから「HFSExplorer」(XP)または「Run HFSExplorerf in Administrator mode」(Vista)を選択して起動する。ソフトが起動したら、「File」メニューから「Load file system from device〜」を選び、「Autodecect〜」ボタンをクリックして、読み出したいMac OSのパーティションを選ぶ。ファイルの一覧が表示されたら、読み出したいファイル/フォルダーを選択してツールバーにある「Extract」ボタンをクリックすればいい。ここからHFS+のボリュームに書き込むことはできないが、それはMac OSからWindowsのボリュームを読み出すことで代用できる。
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