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米アップルの増井俊之氏が自腹レビュー

2ヵ月使って分かった、米Amazonの電子書籍リーダー「Kindle」の善し悪し(前編)

2008年02月08日 09時00分更新

文● 増井俊之

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【2】フリーの電子書籍を読める!


PRCファイルの「GNU Manifesto」

PRCファイルの「GNU Manifesto」を表示したところ

 Kindleは、Mobipocketが提供している「PRC」形式の電子書籍も閲覧できる。同社が販売しているDRM(デジタル著作権管理)付きのPRCデータには非対応だが、読めるようにするハックを開発した人もいるようだ。

 一方でManyBooks.netなどで大量に公開されているフリーのPRCデータはそのままKindleで閲覧可能である。例えば、ダーウィンの「種の起源」のPRCファイルをパソコンからUSB経由でKindleに転送して読むことができた。



【3】不思議な人力検索「Ask Kindle NOWNOW」


 Kindleには「Ask Kindle NOWNOW」という興味深い人力検索システムが搭載されている。端末で質問を入力して送ると誰かが答えを返してくれるというもので、Kindleのドキュメントには大胆にも「どんな質問でもOK!」と書いてある。

 小心者の私だが、Kindleの辞書に関して深夜に質問してみたところ、5分ぐらいで(多分人間から)回答が送られてきた。さらにその数時間後、役にたたない別の答えが届いた。どういう仕組みなのかよくわからないが、アマゾンが提供している人力検索サービス「Mechanical Turk」を使っているらしい。

Mechanical Turk

Amazonが提供する「Mechanical Turk」。コンピューターに処理させるより、人間がやったほうが速い仕事をネッ トで申し込めるというサービスになる


 そのほか、Kindleには、GoogleMaps上に自分の位置を表示することができるという隠し機能がある。マインスイーパや写真ブラウザも搭載されているようで、いろいろなハックが楽しめそうである。


後編に続く

増井氏

筆者紹介──増井俊之


 1959年生まれ。ユーザーインタフェースの研究を続け、POBox、QuickML、本棚.orgなどのシステムを開発する。ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員、産業技術総合研究所研究員などを経て、現在、米アップル勤務。著書は「インターフェイスの街角」など。自身のサイトはこちら



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