ソフトバンクモバイル(株)の春モデルは「フルラインナップ」がメインテーマだ。同社初の防水ケータイからノキアのスマートフォンまで、実に16機種57色が28日に発表された(関連記事1、関連記事2)。
ソフトバンクの春モデル
ここでは、すでに発表済みのディズニー・モバイルや実機展示がなかったティファニーとのコラボレーションモデルを除く新製品14機種について、写真によるレポートをお届けする。
ワイドVGA液晶パネル搭載のハイエンドモデル3機種
インターネットマシン 922SH
「922SH」は3.5インチの大画面でワンセグを観られるスマートフォンスタイルの端末だ。ただしスマートフォンそのものではなく「あくまでもシャープ(株)製電子辞書の『Papyrus』(パピルス)付きのAQUOSケータイという位置付け」(説明員)だという。辞書機能は「辞書キー」で簡単に起動できる。
本体カラーは4色。全体の質感はウィルコムの「Advanced/W-ZERO3 [es]」より高く、高級感があった
解像度はWVGA(480×854ドット)と高い。デフォルト設定でパソコン向けサイトを表示してみたところ、横スクロールをする必要はほとんどなかった
ケータイメールはもちろん、パソコンのメールをケータイメールと同じように使える「PCメール」を搭載。添付ファイルの送受信にも対応する
3.5インチ大画面で観るワンセグはスペック以上に迫力がある。ヒンジ部にはステレオスピーカーが埋め込まれ、サウンドに臨場感が感じられた
孫氏自身が熱望し、企画したというフルキーボード。クセのある配列でタッチタイピングには向かないが、コピーやペーストなど便利そうなキーがたくさん用意されている
英和、和英、国語辞書を搭載し、意味を調べるときはそれぞれ切り替えて使う。1文字入力するたびに検索結果が絞り込まれるインクリメンタルサーチは動作もキビキビとしていた。
側面のキーを押すとサブディスプレーにこのようなメニューが表示され、本体を閉じたままで電話をかけられる。スクロールや項目選択は背面パネルのタッチセンサーで行なう
920P
(株)NTTドコモの「P905i」のソフトバンク版とも言えるのがこの「920P」だ。基本スペックはP905iと同等だが、本端末ならではの便利な機能が追加されている。「*」キーの右隣にある「メディアジャンプボタン」を押すと、ワンセグとインターネットをワンタッチで切り替えられる。この点がP905iとの大きな違いだ。本体の開閉は、縦にも横にも開くダブルオープン機構を採用。
カラーバリエーションは5色。ぶ厚く見えるが実物は意外とコンパクトだ(サイズは幅49×高さ106×厚さ18.8mm)
ワンセグの映像はパナソニックの薄型テレビ「ビエラ」ゆずりの高画質でクッキリと美しい
ウェブブラウザーを横表示にできるほか、横表示対応ゲームもプリインストールされる
FULLFACE 2 921SH
ポータブルメディアプレーヤーのようなスッキリしたフロントマスクが特徴の「FULLFACE」に、第2弾となる「921SH」が登場した。iPhoneを彷彿とさせる(?)という声が聞こえてきそうなほど洗練されたデザインが印象的だ。ディスプレーは2.8インチのWQVGAから3.2インチのWVGA(800×480ドット)に向上し、ワンセグの映像を全画面でゆったり楽しめるようになった。
本体をスライドさせたところ。従来モデルより約1mmほど薄くなっただけだが、スクエアなデザインのせいか、数字以上にコンパクトになったように感じた
画面右横の「タッチレガートセンサー」は触れる、長押し、なぞるの3つの動作に対応し、本体を閉じたままでほとんどの基本操作を行なえる
新たに「モーションコントロールセンサー」を搭載。本体を横向きにするとブラウザーなどの表示が横向きになったり、本体を振ってアプリを起動できるなどこれまでにない斬新な操作性を実現している