ベースのMacBookの進化で処理性能もアップ
──ハードウェア的には何か変更点がありますか?
性能的には、ベースモデルのMacBookが性能アップしたため、より処理速度が速くなっています。デザイン的には表面加工が2種類に増えました。従来と同じサテン仕上げに加え、iPodの背面のようにピカピカしたミラー仕上げも選べます。価格はミラー仕上げのほうが200ドル高くなります。
また、以前はオプションだったGPSを全機種に内蔵しています。Googleマップなどの地図ソフトと組み合わせると、Modbook単体でハンディナビゲーターとして機能します。
付属の入力ペンのペン先は、鉛筆風/フェルト/スプリングの3種類が付属していて、ユーザーが好みで使い分けられます。Modbookはプロのデザイナーやアーティストがメインターゲットの製品なので、ペンの持ちやすさや使い勝手にはこだわりました。ペンを使わないときはModbook本体に収納できます。
日本語の手書き入力にも期待大
──ソフトウェア的な変更点は?
Boot Campを使ってWindows Vistaで起動したときは、以前から液晶の表示を回転させて縦持ちで使うことができましたが、Mac OS Xでも縦型表示ができるようにドライバーを開発中です。Mac OS Xは縦型表示を想定していないため、メニュー周りの表示で不都合があるのですが、アップルとも協力しながら改良しています。まだベータ版ですが、Mac OS Xで縦型表示も動いています。
また、Mac OS Xに標準で備わっている「Ink」機能では英語、ドイツ語、フランス語しか手書き入力できませんが、フランスのVision Objects社が開発した手書き入力ソフト「MyScript」を使えば、日本語も手書き入力できます。近い将来には、このソフトをModbookにバンドルしたいと考えています。ちょっと書いてみませんか?
──(日本語を試し書きしてみると)あっ、ほんとだ。日本語も手書き入力できますね! 何もコマンドを入れなくても書いた文字をどんどん認識して、自動的にテキスト化してくれます。指定されたマス目に書くのではなく、画面全体を使ってフリーエリアに書いた文字を認識してくれるのは賢いですね。認識スピードも速い! 修正にはジェスチャーも使えるんですね。
私は文字が汚いのですが、ちゃんと認識されるので感動しますよ。でも、米国で暮らしていると漢字を忘れちゃって(笑)。
──日本での販売は考えていますか?
オンラインショップで日本からも発注できます。
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