256MBのフラッシュメモリーを内蔵した2.5インチハイブリッドHDD「Momentus 5400 PSD」シリーズがSeagateから初登場、販売が始まっている。
ハイブリッドHDDはWindows Vistaの機能のひとつ「ReadyBoost」と並んでサポートされる「ReadyDrive」に対応したHDD。「ReadyBoost」はUSBメモリーなど外部接続型のフラッシュメモリーデバイスを利用して、パフォーマンスを向上させるHDDのキャッシュとして使うもの。
一方の「ReadyDrive」はOSのブート時の起動を速くするために、ブート関連のデータをハイブリッドHDD上のフラッシュメモリー領域に格納しておいたり、HDDのリード/ライトキャッシュとして利用されるというものだ。これによりデータアクセスの高速化と消費電力を低減できるのが特徴で、加えてプラッターの回転時間も短縮でき、摩擦を最小限に抑えられ、HDD自体の寿命も従来製品より延びているという。
今回登場したのは「Momentus 5400 PSD」シリーズの「ST91208220AS」で、256MBのフラッシュメモリーと120GBのHDDが組み合わされたもの。他に256MBフラッシュメモリー+80GBの「ST9808212AS」と256MBフラッシュメモリー+160GBの「ST91608220AS」がラインナップされている。
主な仕様は、インターフェイスはSerial ATAで回転数は5400rpm、キャッシュ容量8MB、平均シークタイムが12.5ms、ディスク数2。価格はフェイスパーツ館で1万9700円。インターフェイスがSerial ATAの5400rpmクラスで160GBと比べるとやはり割高となるが、今後ラインナップが増えるにつれ価格も安定してくるだろう。