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マイクロソフト、RFID市場に本格参入を発表

2007年10月09日 18時46分更新

文● アスキービジネス編集部

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 9日、マイクロソフトは日本市場における統合ミドルウェア戦略を発表し、9月に発売された「Microsoft BizTalk Server 2006 R2」の製品概要の説明を行なった。今後マイクロソフトは同製品でRFID市場に本格参入する。


RFIDシステムの開発コスト削減に繋がる


 9日、マイクロソフトは日本市場における統合ミドルウェア戦略を発表した。

サーバプラットフォームビジネス本部 アプリケーションプラットフォーム製品部 部長 野田良平氏は「Windowsベースでの統合ミドルウェアビジネスの成長は著しく、約200億円と言われるインテグレーションサーバ市場を深耕したい」と述べる。

マイクロソフト サーバプラットフォームビジネス本部 アプリケーションプラットフォーム製品部 部長 野田良平氏

マイクロソフト サーバプラットフォームビジネス本部 アプリケーションプラットフォーム製品部 部長 野田良平氏

マイクロソフト 執行役 専務 デジタルライフスタイル推進担当 眞柄泰利氏

 その中核を担うのが、9月3日に発売された「Microsoft BizTalk Server 2006 R2(以下R2)」だ。BizTalk Serverは全世界で7000以上の顧客を持ち、世界の15大流通企業の12社、世界の10大保険会社の9社がユーザー企業として使用されている。最新版のR2はシームレスな連携を可能にするため「BPM機能」を強化している。無料オプションとして標準的な通信プロトコルを使用して異種プラットフォームに接続できる「BizTalk Adapter Pack」を使用することで、SAPやSiebelなどの基幹系システムなどとも接続することができる。また、Share Point Serverとの連携も可能。

 R2の最大の特徴を「RFID(無線ICタグ・ラベル)機能を搭載したこと」と野田氏は述べる。これまで不可能だったRFIDミドルウェアとしての機能を新しく追加したことで、RFID市場に新しく参入することができる。B2BにおけるRFID市場は数百億円規模とまだまだ小さいものの、製造業の製品工程や流通業界での商品管理などに活用され、市場が拡大すると言われている。

 RFIDの製品技術に定評があり、すでにマイクロソフトとRFIDに関するビジネスアライアンスを結んでいる、トッパンフォームズ RFID.NET Solution Center 小関茂徳氏はR2の特徴に「複雑な国際規格やデータ連係仕様の詳細を理解しなくても、容易にRFIDシステムを開発できる」を挙げる。また、「かつてはシステム構築時に新たにRFID対応のプログラムを別に開発する必要があったが、アダプタやRFIDシステム関連APIが提供されているため、それが無くなった。テスト工程も短縮されるため、RFIDを利用したいユーザーにとって大きな開発コストの削減に繋がる」とそのメリットを述べる。

トッパンフォームズ RFID.NET Solution Center 小関茂徳氏

トッパンフォームズ RFID.NET Solution Center 小関茂徳氏

マイクロソフト 執行役 専務 デジタルライフスタイル推進担当 眞柄泰利氏

 テクノ・システム・リサーチ社の調べによると、2005年のEAI(エンタープライズアプリケーション統合)製品シェアでは、マイクロソフトは17.4%と業界第2位。野田氏は「BizTalk Serverビジネスは直近1年間で2桁増と好調で、今期も2桁の成長を継続中。R2でRFID市場を掘り起こすことで、今後3年間で売上倍増を目指す」と市場シェアのトップ獲得に意欲を見せている。

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