(株)ニワンゴとバイアコム・インターナショナル・ジャパン(株)は28日、ニワンゴが運営する動画共有サービス「ニコニコ動画(RC)」に、バイアコムが権利を持つMTVネットワークスのコンテンツの一部を配信すると発表した。配信開始は10月上旬の予定。
両者はニコニコ動画内にMTV専用の視聴ページを新設。サービス開始時には、「ビーバス&バットヘッド」や「ウサビッチ」など計9作品、21タイトルを配信する。またこの視聴ページにも広告を展開し、ニワンゴとバイアコムの両社で出稿を受け付けるという。
ニコニコ動画を提携先に選んだ理由について、バイアコム広報は「MTVはもともとテレビや携帯電話など多くのメディアに展開しており、より多くの場所で見てほしいとの思いがあった。しかし、今まで動画共有サイトでは『ここ』という提携先が見つからなかった」とコメントしている。
そうした前提があったうえで、「著作権侵害に対して共同で取り組みたいというニワンゴの姿勢に信頼を感じた。著作権侵害コンテンツをチェックできるソフトウェアを供与してもらい、こちらで随時チェックできる」という点や、「ニコニコ動画とMTVジャパンを見てる視聴者には親和性があるのではないか」といった点を評価して、ニワンゴをパートナーに選んだという。
なお、米グーグル社の「YouTube」を選択しなかった理由については、米国でバイアコムとYouTubeが著作権侵害についての裁判を行なっていることなどが影響しているようだ。