日本ヒューレット・パッカード(株)は27日、タッチスクリーンを搭載した液晶一体型パソコン「HP TouchSmart PC」を発表した。外観が同じで、スペックの異なる3モデルが用意されており、同社直販サイト「HP Directplus」での販売価格は17万8500円から。発売は28日。
HP TouchSmart PCは、今年1月に米国で開催された「2007 International CES」にも出展されていたコンセプトPC。
画面に指やスタイラスで軽くタッチすることで、気軽に操作できる点が特徴だ。
タッチスクリーン搭載の液晶一体型パソコンというコンセプト自体は決して新しいものではないが、指一本で操作できる「HP SmartCenter」「HP SmartCalendar」「HP Photosmart Touch」というオリジナルアプリケーションをプレインストール。付箋タイプの手書きメモや、カレンダーへのスケジュール、内蔵ウェブカメラを利用した動画メモなどをキーボードやマウスなしで作成できるようにするなど、操作感にこだわった製品になっている。
日本HPでは、子供でも利用できる直感的な操作感をセールスポイントのひとつに掲げており、手書きを利用した伝言板や、スケジュール共有、動画付きメッセージの交換など、生活時間が異なるため、すれ違いがちな家族のコミュニケーション用途に最適なパソコンとして訴求していくという。
3モデルのうちローエンドの「IQ780jp」は、CPUにTurion 64 X2 TL58(1.9GHz)、メモリーを標準で2GB、HDD 160GBという構成。ミッドレンジの「IQ782jp」はTurion 64 X2 TL64(2.2GHz)、メモリー2GB、HDD 320GB、ハイエンドの「IQ784jp」はTurion 64 X2 TL64(2.2GHz)、メモリー4GB、HDD 500GB、Office Personal 2007を搭載する。
いずれの機種も表面に光沢処理を施した19インチのワイドTFT液晶パネル(解像度1440×900ドット)を装備。グラフィックスチップにNVIDIA GeForce Go7600、レーザー刻印のラベル印刷が可能な「LaserScribe」(レーザースクライブ)対応のDVDスーパーマルチドライブ、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g対応の無線LAN機能、Bluetooth、8種類のメディアに対応したメモリーカードスロット、ワイヤレスキーボード/マウス同梱といった仕様も共通となっている。
本体サイズは幅553.2×奥行き316.2×高さ379.6mmで、重量は18kg。OSはWindows Vista Home Premiumを採用している。直販価格はIQ780jpが17万8500円、IQ782jpが19万9500円、IQ784jpが23万8000円。また、HP TouchSmart PCの発売を記念し、コンパクトフォトプリンターの「A628」を標準添付した特別パッケージ「HP TouchSmart PC IQ780jp プリンタバンドルキャンペーンセット」を100台限定で用意する。価格は18万9000円から。
本体の操作性や機能の詳細に関しては、レビュー記事として別途掲載する予定。