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PTCが金型に特化したCAM製品「Pro/TOOLMAKER 8.1」に関する説明会を開催

2007年08月29日 16時21分更新

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PTCジャパンは7月に発表したCAM(Computer Aided Manufacturing)製品「Pro/TOOLMAKER 8.1」に関するメディア向けの説明会を開催した。同製品は5月に買収したNC Graphics社の持つ金型向けCAM製品をPTCの持つ製品開発システム(PDS)に組み込む形で設計されたもの。


金型制作に適したCAM製品をラインナップに追加


 PTCジャパンの社長 井上公夫氏は発表会の冒頭で「わが社はこれまで3D CADの『Pro/ENGINEER』やPLMソリューション『Windchill』を販売し、2004年にはこれらを有機的にリンクさせるものとして製品開発システム(PDS)を提唱してきた。NC Graphicsの買収によって、PDS製品群に高い信頼性を持つCAMソフトウェア『Pro/TOOLMAKER』を追加できた」と発表した。

PTCジャパン 社長 井上公夫氏

PTCジャパン 社長 井上公夫氏

 Pro/TOOLMAKERはNC Graphics社が持っていた高速ツールパス作成の切削ツールで、PTCの買収に伴いPDSに組み入れられる形で改称したもの。ツールパスの最適化(工具の移動経路)を行なう高速加工技術や自動3Dストックモデル、5軸ポジショニングなどの機能を持ち、主に金型製造や精密加工製品の利用に適しているという。NC Graphics時代から30年の実績があり、航空・防衛分野や自動車、エレクトロニクス、産業機器、医療機器などで多くの企業が導入しているという。

 説明会では、米PTCのCAD/CAMソフトウェア Pro/TOOLMAKERプロダクトマネージャのロバート・ホーキンス氏は本製品の特徴を「金型メーカー向けに金型メーカーが開発したCAM製品。多くのCADシステムと連携して利用でき、高速で信頼性の高いツールパス計算で、高い品質の金型を作成できる」とした。

米PTCのCAD/CAMソフトウェア Pro/TOOLMAKERプロダクトマネージャ ロバート・ホーキンス氏

米PTCのCAD/CAMソフトウェア Pro/TOOLMAKERプロダクトマネージャ ロバート・ホーキンス氏

 製品はWindowsNT4.0/2000/XPに対応し、現在は日本語・英語・ドイツ語・フランス語・簡体中国語・繁體中国語の6言語をサポートしている。最小構成価格は209万9000円からとなっており、PDSシステムを含めた販売だけでなく、製品単体でも販売されるという。

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