操作感は結構独特、賛否の分かれる部分かも
キーボードに関しては、この種の製品にしてはゆとりのあるサイズが確保されている。ただし、配列に関してはかなり変則的だ。
具体的に言うと、英数時の含まれる列は、一般的なパソコンのJIS配列と同じだが、その右横にある記号(カッコや演算記号、@など)は下に追いやられたり、Fnキーとのコンビネーションで入力する形になっている。
カーソルキーに関しても、Fnキーとのコンビネーションで打ち込む形となる。英数キーを入れることを最優先にして、できるだけ広いピッチを取るというコンセプトと思われるが、個人的にはタッチタイプで利用するにはちょっと難しそうな印象だ。また、親指タイプ基本にするなら、多少キートップを小さくしても、変則的でない配列にしてもらいたい気もする。筆者の手は男性としては割合小さいほうなので、親指で打つにはキーボード全体のサイズがやや広すぎる印象もあった。
目視すれば打てる! あとは慣れか?
ちなみに、キーボードに関しては編集部で試用中に以下のようなコメントもあった。
「PgUpとPgDnがないので、ウェブページのスクロールがやりにくい」
「Fnやシフトを左だけに置くなら、液晶輝度などの機能ボタンは右半分に置くべき。そうしないと操作のたびにいちいち本体を持ち替えないといけない」
「Enterキーがちょっと小さすぎるかなぁ」
「基本はタブレットスタイルにして、手で操作か!?」
「がんばれば、タッチタイプできる! 少なくとも打ちたいと思わせる」
「Altと全角/半角が近い位置にあるのはいいと思ったけどね」
いずれにしても、目視を行ないながら、1個1個確実に押していけば、「何とかタイプできる」という感想が多かった。
なお、目視が基本になるなら、暗い場所で打つ場合にどうするのか? という指摘が入りそうだが、この点は考慮されている。キーボードの上面にはライトが設けられており、ここを点灯させると、キーボード全体がぼんやりと照らされる仕組みだ。
ケータイなどで一般的な、キートップ自体が光る方式に比べると視認性に劣る面はあるが、ひとつのキーに複数の役割が与えられている、本機のようなキーボードでは、透過タイプより分かりやすいという理由があるのかもしれない。