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ケータイだから活かせる、パーソナライズドサーチ

2007年04月20日 22時00分更新

文● ヤシマノブユキ

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 都内で19日と20日の2日間開催された“次世代モバイル技術セミナー”(主催:モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)。

 20日に行なわれた基調講演では、米グーグル社のディープ・ニシャール(Deep Nishar)氏が登壇し、「北米で提供中の携帯電話向けパーソナライズドサーチを、まもなく日本の携帯電話向けにも提供する」と発表した。

米グーグルでモバイル戦略の中核を担うディープ・ニシャール氏

 パーソナライズドサーチ(Personalized Search)とは、過去の検索履歴などをもとにユーザーの興味を解析し、最適な検索結果を選択する技術だ。ニシャール氏は「携帯電話はとてもプライベートな存在。検索しやすくするために改善すべき点は多い」とその重要性をアピールする。

 お仕着せのトップページから不要なものを利用者が手間ヒマかけて省いていく他社のパーソナライズドサーチとは違い、われわれのパーソナライズドサーチは“よく使うもの=必要なもの”というプラスの発想で作っている。(ニシャール氏)

 Googleが提供するパーソナライズドサーチでは、従来のサービスとは異なり、検索対象(テキストやイメージ)をチェックボックスで指定する必要がない。「(私の好きな)メグ・ライアンも、“meg ryan”と検索するだけで、画像が瞬時に表示されるのです」(ニシャール氏)。

BlackBerry 8707h

イベントの展示会場ではRIMの『BlackBerry 8707h』が展示されていた。“Googleマップ”や“Gmail”といったアプリケーションがスムーズに動作していたのも印象的だった

 また、ユーザーが“自分の住所”や“職場”などの所在地を登録できるのも特徴だ。その上で“weather”というキーワードで検索すると周辺の天気予報、“pizza”で検索すれば最寄りのピザ屋の電話番号や地図、“movies”で検索すれば近所の映画館でどんな映画がいつ上映されているかといった具合に、地域情報と絡めた情報を簡単に得られる。

 こうした情報は利用者のトップページに常時表示することが可能だ。表示可能な項目もニュースや株価など多岐にわたる。場所の登録には郵便番号を利用するが、これも過去の履歴から簡単に入力できる。ニシャール氏は「簡単に入れ替えられるため、よく行く場所が複数あっても大丈夫だ」と説明する。


 完全に1人で使うことの多い携帯電話機だからこそ「パーソナライズドサーチの利用価値が高まる」。そんなグーグルの主張が印象的なプレゼンテーションだった。


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