普段から携帯しやすいサイズ
コンパクト機ながらグリップのあるボディーやカチッとした操作感、見やすい液晶や光学ファインダーの搭載、入手しやすい単3電池駆動、安心感のある使い勝手は“PowerShot A”シリーズならでは。絵作りも同社ならではの彩度強調はあるもののそれほど不自然さを感じないタイプで、コントラストの強いシーンや暗部でもきちんとした描写となっている。
Aシリーズは、望遠機のA710ISやコンパクトを強調した『PowerShot A460』(関連記事)、可変アングル液晶を備えた『PowerShot A640』『同 A630』(関連記事)など、さまざまなバリエーションが用意されている。いずれもIXY DIGITALほどのスタイリッシュ・コンパクトではなく、“PowerShot G”シリーズほどのハイエンド・高機能機というわけでもないが、光学式手ぶれ補正搭載やよりコンパクトなボディー、顔認識など、コンパクトデジタルカメラ市場における流行を取り入れつつも、入門・普及機として堅実なつくりとなっている。
特に本機は光学式手ぶれ補正搭載によって撮影ミスを抑え、入門者にとっても親しみやすい製品となった。従来機に比べてさらに小型化したことによってポーチなどへの収まりはよくなったが、手が大きな人にはボディーが小さすぎる印象を受けるのは少々残念。コンパクトデジタルカメラ全体が小型・薄型化に向かっているなかでは大柄なボディーは人気薄なのだろうが、持ちやすさを考えるともう少し大型サイズでも良かったように感じた。とはいえ、コンパクト
実売3万円以下の普及機でも光学手ぶれ補正搭載を搭載したモデルも増えてきたが、PowerShot A570 ISは入門用としての使いやすさとともに、じっくりと使い続けられる製品と言えるだろう。
PowerShot A570 ISの主なスペック | |
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製品名 | PowerShot A570 IS |
撮像素子 | 1/2.5インチ有効約710万(総約740万)画素CCD |
レンズ | 光学4倍ズーム、、f=5.8~23.2mm(35mmフィルムカメラ換算時:35~140mm)、F2.6~5.5 |
静止画撮影 | 最大3072×2304ドット |
ISO感度 | オート、ISO 80/100/200/400/800/1600 |
動画撮影 | 640×480ドット、15/30fps、MotionJPEG圧縮AVI形式 |
液晶ディスプレー | 2.5インチアモルファスシリコンTFT、約11万5000画素 |
記録メディア | SDメモリーカード、MMCカード(16MB付属) |
インターフェース | USB、AV出力、DC入力 |
電源 | 単3電池×2本(アルカリ乾電池、ニッケル水素充電池) |
撮影可能枚数 | アルカリ乾電池:約120枚(液晶ON)/約400枚(液晶OFF) ニッケル水素充電池:液晶ON約400枚/液晶OFF約900枚 |
本体サイズ | 89.5(W)×42.8(D)×64.3(H)mm |
重さ | 約175g(本体のみ) |