Win&Mac間のデータのやりとり
最後にParallels Toolsにも触れておこう。インストールすると、ビデオ/サウンド/ネットワークのドライバーが組み込まれるほか、ホストOS/ゲストOS間でデータをやり取りできる共有フォルダー機能“Shared Folders Tool”が使用可能になる。
ゲストOSを起動する前のParallelsの環境設定で、Mac OS X側のフォルダーを指定(例えば“書類”など)。ゲストOSのデスクトップにある“Parallels Shared Folders”という名前のショートカットアイコンを開くと、共有設定したMac OS X側のフォルダーにアクセスして、ファイルをやりとりできる。Virtual PCのようにゲストOS/ホストOS間のドラッグ&ドロップでファイルをコピーする機能は、現状のParallelsではサポートされていない。
また、クリップボードの共有機能“Clipboard Synchronization Tool”により、Mac OS XとWindowsの間でテキストデータのコピー&ペーストが可能だ。ただし、Windows側からMac OS X側へのコピーは問題ないが、Mac OS X側からWindows側に日本語を含むテキストをコピーすると文字化けしてしまう。
そのほか、Parallels Toolsのインストールで、ホストOS/ゲストOS間でショートカットキーを使わずにマウスを行き来できる“Mouse Synchronization Tool”や、ゲストOSの時刻をホストOSに合わせる“Time Synchronization Tool”などが組み込まれる。
Parallelsは“買い”か?
Parallelsは最新3Dゲームや周辺機器の互換性ではBoot Campに劣るものの、ウェブブラウザーやOfficeスイートなど一般的なアプリケーションの使用では十分な速度と機能を備えている。
また、使用していないWindows 2000のライセンスを有効活用したい、LinuxやFreeBSDなどのOSを手軽に試してみたいというユーザーにもお勧めできる製品と言えるだろう。