インテルは熱設計電力を50Wに抑えたサーバ用のクアッドコアCPU、Xeon L5320、Xeon L5310を発表した。コアあたりの消費電力は、約2年前の製品と比較して十分の一近くまで抑制されたことになる。
旧アーキテクチャと比較して、約10倍の電力効率を実現
インテルは熱設計電力を50Wに抑えた2ソケットサーバ用のクアッドコアCPU、Xeon L5320、L5310を発表した。既存のクアッドコアCPUは熱設計電力が80Wまたは120Wであり、比較すると35~60%の消費電力削減が実現されている。
新たに発表されたモデルは、Xeon L5320(1.86GHz、1066MHz FSB、8MB 2次キャッシュ)、Xeon L5310(1.60GHz、1066MHz FSB、8MB 2次キャッシュ)の2種類で、いずれも2ソケットシステム対応のサーバ用クアッドコアCPUだ。2006年に登場したCoreマイクロアーキテクチャをベースとしている。
コアあたりの消費電力は12.5Wを実現している。前世代のアーキテクチャであるNetBurstをベースにしたXeonやPentium 4では、シングルコアでも100W近い消費電力であったのと比較すると、電力効率は約10倍に向上していることになる。
価格はXeon L5320が6万2300円、Xeon L5310が5万4600円(いずれも1000個受注時)、出荷開始は3月13日から。