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ウティマコ セーフウェア、「SafeGuard Enterprise 5.0」を発表

2007年03月07日 21時27分更新

文● アスキービジネス編集部

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ウティマコ セーフウェアは都内で説明会を開催し、セキュリティ製品スイート「SafeGuard Enterprise 5.0」を発表した。日本語版の発売開始は5月末を予定している。

Data Security 2.0でデータを守る!

 独ウティマコ セーフウェアは、認証や暗号化といったセキュリティ関連ソリューションのベンダーだ。設立は1983年で、セキュリティ分野としては、比較的歴史のある企業である。

独ウティマコ セーフウェアCEOマーティン・ヴュルファート氏

独ウティマコ セーフウェアCEOマーティン・ヴュルファート氏

 同社CEOのマーティン・ヴュルファート氏は、データ侵害で被害を受けた顧客の約20%がデータ侵害を起こした企業との関係を断ち、40%が関係を断つことを検討しているという調査結果を示し、情報漏えいの被害の深刻さを訴える。また情報漏えいの原因として、ノートPCや携帯電話、リムーバブルメディアの紛失・盗難を挙げ、以前のセキュリティ対策のようにITインフラの保護だけではなく、データそのものを保護することの必要性を訴えた。同社ではそのためのアプローチとして「Data Security 2.0」を掲げる。Data Security 2.0は「データ自体の保護」に加え、個別の脅威に対する対症療法ではない「統合的アプローチ」、そして360度全方位型のデータセキュリティを意味する。

 「全方位型のセキュリティ」とは、データの保存時(Data at Rest)、データの移動(Data in Motion)、データの使用時(Data in Use)のすべての状況でのセキュリティ確保を意味する。

統合型のセキュリティソリューションSafeGuard Enterprise

 上述の要件を満たすものとして「SafeGuard Enterprise 5.0」が紹介された。SafeGuard Enterpriseは、データ保存時のセキュリティを保護する「SafeGuard Shield」、データ移動時のセキュリティを保護する「SafeGuard Transit」に属する個別の製品を統合したもので、全部で6つのモジュールで構成されている。中心となるのが「Management Center」で、機能モジュールとして「Device Encryption」、「File&Folder Encryption」、「Data Exchange」、「Configuration Protection」そして、サードパーティとの連携のために用いる「Partner Security Plug-in」からなる。

さまざまなセキュリティ製品を統合したSafeGuard Enterprise

さまざまなセキュリティ製品を統合したSafeGuard Enterprise

 SafeGuard Enterprise 5.0の国内での販売は5月末からを予定しており、販売開始時にはManagement CenterとDevice Encryptionが提供される。その他のモジュールについては、12ヶ月以内のリリースを予定している。

 Partner Security Plug-inにより、SafeGuard Enterpriseは、他社製ソフトウェアとの連携が可能となる。その一例として、Windows Vista Enterprise/Ultimateに搭載されているBitLocker(ディスク全体を暗号化する機能)のサポートが挙げられる。

ウティマコ セーフウェア株式会社 代表取締役 ヤーン・ボスフェルド氏

ウティマコ セーフウェア株式会社 代表取締役 ヤーン・ボスフェルド氏

 続いて登壇したウティマコ セーフウェア株式会社 代表取締役のヤーン・ボスフェルド氏は、日本市場への参入の理由として、「技術パートナーからの要請」と「大きな需要のある市場」であることの2点を挙げた。また、日本国内では今後も今以上に携帯電話と情報端末機器の融合が進み、データを持ち出す機会が増えることで、セキュリティリスクが増大することを指摘し、それに対応すべく、国内での積極的な営業を行なうとした。同社では4年以内に7億5000万円(500万ユーロ)の売り上げ達成を目標にするという。

「労働のモバイル化」により、今後、セキュリティリスクの増大が懸念される

「労働のモバイル化」により、今後、セキュリティリスクの増大が懸念される

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