台湾直輸入のスイーツ、“雪花氷(しぇーほぁぴん)”が東京で唯一食べられるお店が「雪花の郷(しぇーほぁのさと)秋葉原店」。“雪花氷”とは、非常に繊細に氷を削った“台湾版かき氷”。ほかに類を見ないフワフワの食感は、秋葉原の新名物となるか!? 開店から4ヵ月。今回は店長の米谷孝さんに、話を聞いた!
言葉にできない“未体験の食感”が魅力!
――ベーシックな「雪花の郷」をいただきましたが、おいしいですね。ちょっと味わったことのない食感です。氷の粒子がとっても細かいせいか、フヮフヮーと口の中でやさしく溶ける。ミルク味の“冷たい綿アメ”みたいな感じがします。
【米谷】 氷を専用の機械で削るんですが、かき氷とは違う。でも、なにが違うかというとすごく微妙な感覚でうまく言い表せないんですよね。
――作るのは難しいんですか?
【米谷】 氷の温度管理が重要。でも、いちばん大事なのは愛情です。適当に削ったものはダメ。愛情が足りないとミョーな氷ができちゃう。同じ機械で作っているのに、20個作っても1個は捨てる。10回作って満足できるのは3、4個かな。100点満点中の100点満点は、1日1回くらいしかないですね。これは、しびれる味ですよ(笑)。
――私が今、いただいてるのは何点くらいですか?
【米谷】 75点……かな?
――でも、すごくおいしいですよ!
【米谷】 わかる人にはわかっちゃう。愛情込めて1回、1回作るから疲れちゃいますけどね。
――うまく作れるようになるまでにどのくらいかかりました?
【米谷】 大阪にある本店でね、修行してきましたよ……2日間(笑)。
――たった2日間で作れるようになる?
【米谷】 いやいや。2日間で頭にたたきこんで、あとは実戦で覚えないと。だから、開店までにはさんざん作りましたよ。実際にやってみないとわかんないことが多いからね。オープン前日に半額で実験的にやって。そのときに何が問題になるかを調べろと言われたけど、あのときは大変だった。もう、グッタグッタになって。それからオープン。
一時は店の前から、がちゃぽん会館の前まで行列が出来て。それなのに病気で休んだスタッフが出たから、もうてんやわんや。社長に急遽レジ頼んだりしてね。(次ページへ続く)