この連載は江渡浩一郎、落合陽一、きゅんくん、坂巻匡彦が週替わりでそれぞれの領域について語っていく。今回はきゅんくんが、スピードではなく燃費を競うレーシング競技、エコランのレポートを送る。
サーキットで、スピードではなく燃費を競う競技が開催されているのをご存知だろうか?
10月頭、利用しているコワーキングスペースの仲間に誘われて、栃木県の「ツインリンクもてぎ」で開催された本田技術工業株式会社主催の燃費を競う競技「本田宗一郎杯 Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2016 第36回 全国大会」、通称エコランを見てきた。
車の免許すら取得していない私は、サーキットに行くのが今回はじめてだった。
サーキットというとレーシングカーがスピードを競うイメージが一般的だが、冒頭で述べたようにエコランでは燃費を競う。1リットルのガソリンで何キロ走行できるか? というのがテーマだ。
機械系なのに車もバイクも運転せず、普段エンジンを触らないので、エンジンってどんなものなんだろう? 燃費を上げるってどんな工夫をするんだろう? と興味を持ったのが今回誘われてもてぎまで来た理由である。
カテゴリはグループⅠ(中学生)、グループⅡ(高校生)、グループⅢ(大学・短大・高専・専門学校生)、グループⅣ(一般)、2人乗りクラス、ニューチャレンジクラス(50cc以上150cc以下)、二輪車クラスの7グループだ。
昨年の優勝チーム「チームファイアボール」の記録は2614.544km/Lと、普段目にする燃費とは桁が1も2も違うことに驚いた。
過去最高記録もまたチームファイアボールで3644.869km/Lである。チームファイアボールは社会人の出場するグループⅣのチームだが、中学生でも1084.487km/L、大学生では2416.344km/Lと驚きの数字だ。
車体は3輪で細長いカヌーのような形状のチームが多い。車体形状は自由だが、空気抵抗を減らそうと考えるとみんなカヌーのようになるようだ。
燃費よりも楽しさや美しさを優先するチームもいくつかあった。高級車のような2人乗りの車を優雅に走らせていたチームが印象的だった。隣の席にはぬいぐるみがいた。

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