新たな手触りで精神的に迫る恐怖を味わえる

『SILENT HILL: Townfall』をプレイレビュー!シリーズ屈指の臨場感で町中を歩くだけでも怖すぎる

文●ミヤザキ 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)から9月24日にPlayStation 5/PC(Steam/Epic Games Store)で発売されたサイコロジカルホラー『SILENT HILL: Townfall』。メーカーから本作のPlayStation 5版のソフトの提供を受けたので、そのプレイ感を含めたレビューをお届けしよう。

 ゲームの価格は、パッケージ通常版とダウンロード版Standard Editionが7480円。ダウンロード専売のDeluxe Editionが8580円となる。

▼ローンチトレーラー

■霧に包まれた孤島セントアメリアに漂着したサイモンを待つものは……

 本作では、主人公のサイモン・オーデルがセントアメリア島にたどり着くことから始まる。そして彼は、CRTVから聞こえたゾーイという女性の声に導かれ、霧の町へと足を踏み入れていく。

 ゲームは章立てで進行。章によって、操作キャラクターが変わることがある。本作の主な登場人物は、以下の3人だ。

主人公のサイモン。なぜか医療用のリストバンドや、輸血用の器具を身に付けている

看護師のゾーイ。サイモンと何らかの関係があるようだが?

町でサイモンが初めて出会う人物、リチャード。サイモンに彼女を探せと告げる

 本作は、全編一人称視点でゲームが展開。ゲームのグラフィックの進化も相まって、まるでその場に実際に自分がいるような、抜群の臨場感を感じられた。

 PS5版はDualSense ワイヤレスコントローラーのアダプティブトリガーや3Dオーディオ、ハプティックフィードバックに対応。シチュエーションにあわせてコントローラーの振動が微細に変化したり、音で敵のいる方向がなんとなく感じられたり、これらの機能のおかげで、より深く臨場感を感じられるというか、ゲームの世界に没入できたように感じた。

霧に包まれたセントアメリア島

シリーズでおなじみの裏世界。本作では画面全体が赤く染まり、町中には配管が出現し、行く手を遮る

■CRTVを使った新たな謎解きが新鮮!

 本作では、液晶画面の付いたCRTVが探索用のアイテムとして登場。CRTVの画面でチューニングすることで、プレイヤーがどこに向かうべきかを映像で示されたり、敵の位置を確認できたりする。これまでと違ったプレイ感で、新鮮に楽しめた。

 ちなみに、CRTVの代わりにポケベルを使うシチュエーションもあり。

映像をヒントに次に向かうべき場所や、することのヒントを確認できる

クリーチャーがある程度近くにいると、CRTVからノイズ音がして、さらにチューニングをして位置を捕捉できるようになる

画面外にクリーチャーがいる時は矢印で、画面に収まっていると障害物の有無に関わらず、その姿を確認できる

コントローラーのジャイロ機能を使った仕掛けもアリ

 ほかにもメモの中にあるヒントをもとに謎を解いたり、パズル的なものがあったり、謎解きの要素も多彩。これまでのシリーズでは謎解きの難易度を変更できたが、本作ではパズル難易度として“ヒントあり”と“ノーマル”の2つから選ぶことが可能。ヒントありにすると、ヒント部分が赤く表示される。

ヒントありにすると、メモなどのヒント部分が赤く表示される

壁のポスターなどがギミックを解くヒントになることもある

アイテムの中には「組み合わせる」ことが可能なものも。体力回復アイテムのガーゼは、アルコールと組み合わせることで回復量を上げられる滅菌ガーゼにできる。これ以外にも、組みあわせることで攻略のキーアイテムになるものも存在

 今回、謎解きがかなり手強い印象。筆者はうっかりひとつのギミックを見落として、ずっと同じエリアをうろうろしてしまった。ひとつのエリアにこだわらず、何もできなくなったと思ったら、先のエリアへと進んでしまうのも手だ。

アイテムがあったり、調べられるものがあったりすると照準点(○)が表示。ちなみに、この照準点のサイズも、オプションで変更できる

町や建物のマップは、壁に貼られていたりするものを手に入れることで見られるようになる。通り抜けられる道やセーブポイントとなる電話のある場所などが自動で記入されていく

■ただ闇雲に戦うだけではない、隠れることも大切に

 本作では、『SILENT HILL f』同様、打撃武器などは壊れてしまう。銃などは弾数に限りがあるため、今回は積極的にクリーチャーを倒しにいくというより、逃げられるものは逃げ、どうしても邪魔になるものだけ倒していくのが戦い方のセオリーになりそう。

 これまでのシリーズも敵を避けるといったシチュエーションはあったものの、三人称視点だったため、敵がどこにいるのかなど把握しやすかった。今回は一人称視点のため、背後や自分の後ろにいる敵など見ることができない。なので、避けて逃げ回るというより、隠れるということが重要だと感じた。

打撃武器の場合、画面右下に武器の耐久バーを表示。これが無くなると壊れてしまう

銃での攻撃時。弾丸は使い切るか、□ボタンを押すとリロードできる。銃もいくつか種類がある

 ちなみに、主人公がガードをすることで相手からのダメージを抑えることが可能。ただ、クリーチャーの掴みなど、一部の攻撃はガードができない点は注意しよう。

ガード中。ちなみに、「空の輸液バッグ」と「輸液」を組みあわせることで作れる「輸液入りバッグ」を装備しておくと、敵の攻撃を受けて倒れても、自動で蘇生されて体力がわずかに回復する

 プレイヤーキャラクターは、中腰になることで物陰に隠れたり、足音を忍ばせて行動できる。また、R1ボタンを押しながらLスティックを操作すると、のぞき込んで姿を隠したまま、周囲の状況を確認可能。

 シチュエーションによっては武器など持たずに行動することもあるので、この動作は意外と重要。また、建物のドアや、建物内のクローゼットなど、隠れ場が用意されている。敵に追いかけられたら、こちらに逃げ込もう。ここで敵をやり過ごせる。

 ダッシュで逃げることもできるけれども、多くの場合は、敵に追い付かれてしまった。隠れられる場所は常にチェックしておくようにしたい。

のぞき見中。この状況でさらにLスティックで下方向をのぞき込めば、身を低くし、敵から隠れることもできる

隠れられる場所は、照準点に目線をあわせると「隠れる」と表示

■新しい気持ちで楽しめる「SILENT HILL」をぜひ体験してみよう

 一人称視点となり、探索の臨場感やクリーチャーへの対処法などがこれまでと大きく変わった本作。「SILENT HILL」というシリーズ作ではあるものの、まったく新しい感覚で楽しめるので、シリーズに触れたことのない人にもおすすめしたい一本だ。

 ちなみに、頭の揺れの有り無し、カメラ移動の感度などをオプションで調整できる。一人称視点のゲームに酔いやすいという人はこれらを調整して、遊びやすい環境に整えよう。

 カメラ移動の感度は初期状態だとわりと速めに感じたので、酔いやすい人は感度を下げておくといいかも。

ディスプレイや、ゲームプレイなど、設定は細かく調整できる。戦闘難易度も3段階から、また画面のテキストのフォントサイズも変更できたりするので、プレイしながら自分の遊びやすい環境を整えていくようにしよう

 本作はほかのシリーズ同様、プレイヤーの行動によってエンディングが変わるなど、周回要素も用意されている。この秋、じっくり遊べるサイコロジカルホラー作品でもあるので、シリーズファンはもちろん、まだ「SILENT HILL」を遊んだことのない人も、ぜひチェックしてほしい。

【ゲーム情報】

タイトル:SILENT HILL: Townfall
ジャンル:サイコロジカルホラー
販売:KONAMI
プラットフォーム:PlayStation 5/PC(Steam/Epic Games)
発売日:発売中(2026年9月24日)
価格:
 スタンダードエディション:7480円(パッケージ版/ダウンロード版)
 デラックスエディション:8580円(ダウンロード版)
※パッケージ版はPS5のみ。
CERO:D(17才以上対象)

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります