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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第249回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 9月5日~9月11日

AI利用の多い技術者ほど「人間の責任」も意識/AI利用を隠すのは「手抜きと思われるのがイヤ」/AIが実行するサイバー攻撃が急増、ほか

2026年09月14日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(9月5日~9月11日)は、国内で急速に立ち上がるAIガバナンス・リスク管理市場、AI成果物とその責任に関するITエンジニアの意識、サイバー攻撃におけるAI悪用の急増、仕事でのAI利用を上司や同僚に明かさない理由、「仕事を休むこと(休養)」に対する意識の世代差についてのデータを紹介します。

[AI] 急速に立ち上がるAIガバナンス/リスク管理市場、2024~2025年度で規模は10倍に(アイ・ティ・アール、9月8日)
・国内AIガバナンス・リスク管理市場、2025年度は前年度比10倍の4億円
・2030年度までの年平均成長率も2倍を超え、2030年度には150億円規模を予測
・同領域への投資は、AIの適用範囲を拡大するための「前提条件」になりつつある

 AI活用時のガバナンスとリスクを管理する製品の市場規模予測。AI活用の拡大に伴って、同市場は国内でも急速な立ち上がりを見せており、2025年度は前年度比10倍の4億円となった。特に、従来のセキュリティ対策では対応が困難な、AI活用時のプロンプト流出、機密情報の誤入力、ハルシネーション、脆弱性悪用などへのリスク対策が市場で求められているという。今後は参入ベンダーの増加も見込まれており、2025~2030年度の年平均成長率(CAGR)は106.4%を予測している。

 ⇒ ITRでは、AIガバナンス・リスク管理市場を「AIシステムの品質評価、精度・公平性モニタリング、ガードレール(入出力制御)、監査証跡の記録・管理、利用ポリシーの策定・適用、およびリスク管理を担う製品・サービス」と定義しています。AIの適用範囲を広げていくのと同時に、こうした領域への新たな投資も不可欠になりそうです。

AIガバナンス・リスク管理市場規模推移および予測:2024~2030年度(出典:ITR)

[開発][AI] 生成AIを毎日使うエンジニアのほぼ全員が「最終的に人が責任を持つ仕事がある」と認識(スーパーソフトウエア、9月11日)
・ITエンジニアの7割以上が生成AIを業務利用、「業務の時間削減」を実感
・AIをほぼ毎日使うエンジニアでは、6割強が「AI出力を確認する重要性が増した」
・ほぼ毎日AI利用する人の97%が「最終的に人が責任を持つべき仕事がある」

 国内のITエンジニア1265名を対象に実施した調査より。生成AIを業務利用する回答者は75.9%で、「ほぼ毎日利用」も30.2%を占めた。また利用者の97.5%が、「エラー原因の調査」「技術調査」「コード作成」など、何らかの業務で時短効果を感じているという。ほぼ毎日利用するエンジニアの94.0%が「仕事の進め方が変わった」と回答した一方で、「月数回程度利用」エンジニアでは35.3%にとどまり、業務変革への影響差が顕著に見られる。また、AIを業務利用している回答者の96~97%程度が「最終的に人が責任を持つべき仕事がある」としている。具体的には、「AIが作ったコードや資料の正しさを確認すること」「品質や安全性を判断すること」「設計方針を決めること」がトップ3だった。

 ⇒ 今回の結果からは、すでにAIを業務利用しているエンジニアほど「人が責任を持つべき領域」を具体的に理解していることがうかがえます。個々人がAIによる成果物の責任まで負うようになれば、AIが次々に出力する成果物の確認に追われるようになり、けっきょく全体としての時短効果は薄れるかもしれません。

生成AIの利用で時間が減った業務(出典:スーパーソフトウエア)

AI利用頻度別の「仕事の進め方が変わった」割合。利用頻度が高いエンジニアでは業務変革が大きく進んでいる(出典:スーパーソフトウエア)

「AI出力の確認の重要性」。こちらも利用頻度が高いほうが、AI出力を確認しなければならないという意識が強い(出典:スーパーソフトウエア)<

AI利用者の全員近くが、AIが働いても「人が最終責任を持つべき仕事がある」と認識(出典:スーパーソフトウエア)

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