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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第165回

社内WebサービスをAIで開発 完成後に直面した運用の壁

2026年07月27日 07時00分更新

文● 新清士

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最初期のバージョンはトラブル続発

 そして、最初のバージョンは無事に動作したのですが、結果的に後日、大規模な改修が必要になりました。筆者の想定では、画像AIはそれぞれのスタッフのローカルPCで動作させる可能性も想定しており、切り替え機能を搭載していました。また、生成した画像をコピーしてローカル環境で自由に閲覧・管理できるビューアの機能も重要だと考えていました。そのため、ローカルPC環境にクライアントソフトをダウンロードしてアプリを起動する前提になっていました。

 ところが、これは様々なトラブルを引き起こします。アプリがIPアドレスの設定の間違いで百夜Hubサーバにアクセスできないケースや、クライアントデータが最新版でないことに気付かず、動かそうとしても動かないケース、特定PC固有の環境に原因があるのか、サーバ側に原因があるのか切り分けられない不具合、1回目に動かしたときにはとにかくトラブルに見舞われました。

 その対応も、筆者の能力では何が問題なのかを正確に理解できないため、AI任せになります。一つ不具合が出ては、AIを通じて修正し、実機で動作を確認する、という作業の繰り返しです。新機能を追加するたびに、そのトラブルが起きます。

百夜Hubの管理画面。Jobとしてクライアントから来たタスクが登録され、順次処理されていく。7月24日は、すべて正常に動作している

全面改修後も18件の不具合が発生

 システム開発経験のある社長から「完全な中央サーバ型のWebアプリにしては?」という意見が出ました。クライアントアプリを毎回ダウンロードして更新することが必須のため、複雑化しているのではというのです。実際、クライアント側のローカルPCでは、生成処理をしていないため不要な機能が多く、完全Webアプリにしてしまえば簡素化し、全体のアップデートも簡単になります。もちろん、その作業は全面的な改修作業になります。

 7月2日のFable 5のサービス再開に合わせて、改修作業を進めました。まずは、Fable 5に全体の改修計画を作らせて、それをチェックしたうえでのCodex(GPT-5.5)やSonnetに分業しての作業開始。改修は4段階に分けて進められ、1日で改修作業は終わりました。さすがに、最新のLLMは性能が高いと感心しました。

 ところが、実際に動かしてみるとトラブルの山で、まともに動きません。コードはGitHubで管理していますが、いつしか、筆者個人環境用のコードとHub環境用のコードが分けて開発されており、それらが競合状態でトラブルを起こしていたりしました。また、各Workerが作業完了を報告してくるのですが、実行に失敗しているにもかかわらず、完了したかのように誤って報告していることがわかったりと、発見された不具合は18項目に及びました。その修正にもまる1日かかりました。

発見された不具合をログとしてFable 5にまとめさせたもの

 しかも、Claude系の悪い癖や、Codex系の悪い癖が、どちらもトラブルを引き起こしました。どちらにもメリット・デメリットがあり、うまく癖をつかんで、組み合わせる必要性を感じました。

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