最初期のバージョンはトラブル続発
そして、最初のバージョンは無事に動作したのですが、結果的に後日、大規模な改修が必要になりました。筆者の想定では、画像AIはそれぞれのスタッフのローカルPCで動作させる可能性も想定しており、切り替え機能を搭載していました。また、生成した画像をコピーしてローカル環境で自由に閲覧・管理できるビューアの機能も重要だと考えていました。そのため、ローカルPC環境にクライアントソフトをダウンロードしてアプリを起動する前提になっていました。
ところが、これは様々なトラブルを引き起こします。アプリがIPアドレスの設定の間違いで百夜Hubサーバにアクセスできないケースや、クライアントデータが最新版でないことに気付かず、動かそうとしても動かないケース、特定PC固有の環境に原因があるのか、サーバ側に原因があるのか切り分けられない不具合、1回目に動かしたときにはとにかくトラブルに見舞われました。
その対応も、筆者の能力では何が問題なのかを正確に理解できないため、AI任せになります。一つ不具合が出ては、AIを通じて修正し、実機で動作を確認する、という作業の繰り返しです。新機能を追加するたびに、そのトラブルが起きます。
全面改修後も18件の不具合が発生
システム開発経験のある社長から「完全な中央サーバ型のWebアプリにしては?」という意見が出ました。クライアントアプリを毎回ダウンロードして更新することが必須のため、複雑化しているのではというのです。実際、クライアント側のローカルPCでは、生成処理をしていないため不要な機能が多く、完全Webアプリにしてしまえば簡素化し、全体のアップデートも簡単になります。もちろん、その作業は全面的な改修作業になります。
7月2日のFable 5のサービス再開に合わせて、改修作業を進めました。まずは、Fable 5に全体の改修計画を作らせて、それをチェックしたうえでのCodex(GPT-5.5)やSonnetに分業しての作業開始。改修は4段階に分けて進められ、1日で改修作業は終わりました。さすがに、最新のLLMは性能が高いと感心しました。
ところが、実際に動かしてみるとトラブルの山で、まともに動きません。コードはGitHubで管理していますが、いつしか、筆者個人環境用のコードとHub環境用のコードが分けて開発されており、それらが競合状態でトラブルを起こしていたりしました。また、各Workerが作業完了を報告してくるのですが、実行に失敗しているにもかかわらず、完了したかのように誤って報告していることがわかったりと、発見された不具合は18項目に及びました。その修正にもまる1日かかりました。
しかも、Claude系の悪い癖や、Codex系の悪い癖が、どちらもトラブルを引き起こしました。どちらにもメリット・デメリットがあり、うまく癖をつかんで、組み合わせる必要性を感じました。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第165回
AI
AIがBlenderを勝手に操作 3D制作のハードルが一気に下がった -
第164回
AI
AIはすでに、私たちの心を内部で再現しているのかもしれない -
第163回
AI
無料の画像生成AI「Krea 2」が話題 実写もアニメもこなす新勢力 -
第162回
AI
ローカルAIで“しゃべる推理ゲーム”を作ったら、思ったよりちゃんとゲームになってきた -
第161回
AI
わずか3日で停止された新AI「Claude Fable 5」は何がすごかったのか -
第160回
AI
寝不足になるほど面白い ローカルAIと音声合成をつないだら、キャラが普通にしゃべり始めた -
第159回
AI
AIを使える人と使えない人で、とんでもない差が出ると実感した理由 -
第158回
AI
SDXLの次はこれ? アニメ特化のローカル画像生成AI、驚きの実力 -
第157回
AI
AIだけでゲームは作れるのか? Codexに7本作らせて見えた実力と限界 -
第156回
AI
ChatGPTの画像生成AIは本当に最強か Nano Bananaと比べて見えた“弱点” - この連載の一覧へ







